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髪形を考える時に頼りになる「目」と「手」


髪形を考える時、目と手によって想像力を膨らませる


新しいヘアデザインを考えるとき、
お客様の髪を見ながら、
髪を手に取って「つまむ」「にぎる」などしながら

「どんな髪形にしようかなぁ」と
想像力を働かせていくことがあります。

手と髪のように、
“手と物”との圧力の掛け合いから生まれてくる想像力を
「物質的想像力」と名付けたのは
哲学者のバシュラールです。

髪に限らなくても、物資にはそれぞれにエネルギーがるあようです。

物質が持つエネルギーと、
手が持つエネルギーをぶつけ合っているときに想像力が働くようなのです。

美容師なので、当然髪形を考えないといけないのですが

「なかなか、いい髪形が思い浮かばない;;」という時があります。

そんな時は、
頭で考えるだけではなくて、
実際に髪を手に取って
「つまむ」「にぎる」などしながら、

長さやボリュームや質感などの情報を、目と手によって得ることで、
作る髪形を想像していきます。

アイデアとかひらめきが欲しい時は、
頭で想像するだけでなく、
髪を見ながら、手で感触を得て、
想像力を膨らませるようにするといいのかな、と思います。

髪形を考える為に、目と手を使って脳を活性化させる

以前読んだ本によると、
目による視覚だけでなく、
手による触覚によっても、
脳は強く活性化されるようです。

実際に、髪の毛に目をやりながら、
指先で髪を掴んで長さや分量を調べたり、
手触りによって質感を確かめると、
よりリアルな髪の状態を感じ取れる事がわかります。

そして脳は「キレイな髪質だ」「髪が伸びすぎてる」など、
ポジティブだったりネガティブだったりの感情を持ちはじめます。

キレイな髪を見てポジティブな気持ちになり、
良い髪形がひらめきそうになってくると、
幸せホルモンのドーパミンがでてきて、やる気スイッチが入ってきます。

ひらめいた髪形に向かって作る作業は、
緊張感を持ちながらも、
楽しさも乗っている感じがします。

まとめ

視覚と触覚である目と手は、
髪と掛け合うことで、
髪形を作る前段階の
「かたちの立ち上げ」
を導いて促してくれる頼れる存在です。

この、目と手を頼りにしながら着想を得て「カワイイ!」「キレイ‼︎」「カッコいい!」といった髪形が生まれます。

そうして生まれた髪形が、
人びとに喜びとやる気を与えてくれるのだと思います。




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