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ヒカリ輝く髪から美が立ち現れる


髪や髪形にとって、ヒカリと影はとても重要な美の原理をふくんでいます。

ヒカリと影、明と暗による髪や髪形に及ぼす微妙な変化は、美的感覚や立体感などに影響を与えます。

一般的に、ヒカリ輝くツヤ髪は美の象徴であると言われますし、

髪形についても、ヒカリと影は奥行きなどを表現し、髪に立体感や動きを与えてくれます。

影には「平らなものを浮き上がらせて見せる美」があり「色彩の美以上」であるとレオナルド・ダ・ヴィンチはいいます。

影となる部分があってこそ、ヒカリに当たった部分が浮き上がって見え髪に立体感を与えます。

そして、ヒカリと影による立体像はヘアカラーの“ウィービング”や“バレイヤージュ”などの陰影をつける手法によっても人為的に表現することができます。

ヘアカラーは、明るい部分と暗い部分といった輝度の差を誇張するために、ハッキリとした境界線を作り明度を鮮明にするのか、

それとも、境界の部分にはハッキリとした輪郭を持たせず柔らかくぼかす(スフマート)のかによっても表情は変わってきます。


そして、よく美容室の中では、「外に出たらもう少し明るく見えるよね」という会話をします。

人の脳は、
いま見ているカラーの明るさは、美容室の中の照明などによるヒカリの量によって見えている明るさであって、

太陽のヒカリの量に比べると少ないことを考えると、「外に出たらもう少し明るく見えるのかな」と思うなど、

常に照明条件に関する情報を割り引きしながら明るさの評価をするようなのです。

明るさの知覚はその人独自の経験や記憶の影響を受けるため、人によって明るさの評価は違ってきます。

ヒカリと髪の掛け合わせは、質感やデザインばかりでなく、体感や精神面にまで影響が及んでくるようです。



いずれにしても、
あえてツヤの無いマットな感覚の髪、髪形を狙うときを除けば、

ヒカリと影を味方につけると、髪や髪形からは輝かしい美が立ち現れると思います。

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