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『飼い喰い 三匹の豚とわたし』内澤旬子 著を読みました

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 通常の肉豚の生体重をおおよそ一一〇キロとする。豚の種類や育て方によってこの先の数値はどんどん違ってくるのだが、見積もりを出さねばならないので目安として平均重量を聞いてみた。頭と肢先を落とし、皮を剥き、内臓を落として枝肉になると、およそ七五キロ。
 ここから骨を取り除き、余分な脂肪と腎臓を取り除いたところで五四キロ。これを部分肉という。さらに筋や脂肪、くず肉などを取り除いて小割りにしたりスライスしたりしてほぼ私たちの口に入るような状態にしたものが、精肉だ。およそ五一キロ。

『飼い喰い 三匹の豚とわたし』2012年 岩波書店 内澤旬子 

 三匹の豚に、夢・伸・秀と名前を付けて、家の横で仲良く半年飼って、フレンチと韓国料理とタイ料理で美味しく食べ比べをするというイベントをするまでのルポルタージュ。

 千葉に養豚家が多いんだけど、港がパナマックスサイズ(パナマ運河をギリギリ通れる巨大コンテナ船)の船が入港できるから輸送コストが低くて良いとか、ブタは3キロ食べて1キロ重くなるとか、110キロのブタから消費者には24キロしか渡らなくて残りは業務用とか、単純に知らないことが書いてありました。
知らんかった!
面白かったです。

『飼い喰い 三匹の豚とわたし』2012年 岩波書店 内澤旬子 著



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