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【僕が病院で気づいたこと】僕んちは、エアコン注意報発令しました。

 暑っ! 暑っ! 
東京は、今日も30度越えかよ〜(-_-;)
 先日、エアコンの掃除をしておいて良かったよ。朝から日差しが強くて出かけるのも億劫になる。
 喜んでいるのは、洗濯物かな? 女房は、朝からせっせとシーツを洗い、布団を干し、溜まっていた洗濯物と格闘している。エライ!

 な〜んて、気楽なことを書いているけど、1年前の僕は、エアコンに怯えていた。抗がん剤治療と放射線治療で体力がガタガタと落ちた。エアコンを付けないと熱中症も心配だが、体力消耗も併せて考慮しないといけなかった。

 冷えすぎた体は、温めてもすぐには回復しない。むしろ急に温めるのは良くない。先ずは、冷やさないことが大切だった。そして、冷えすぎたらぬるめのお風呂で半身浴が良いと気がついた。

 昨年の夏、辛かったのは、放射線治療のために35回休まずに通院することだった。治療時間の制約もあるため、13時には病院に着かなければならない。お昼時のために電車は空いているかと思ったが、これが結構混んでいてびっくり!

 電車に乗る時は、夏用のジャケットを着たり、大判のタオルなどを持って通院していた。体が冷えると体調が悪くなる。夏日の電車の乗り換えは、本当にきつい。冷えと暑さの繰り返しで、ますます体力が奪われる。

 体力が無いと、電車に乗り込んだときの冷風で体がゾクゾクする。電車のエアコン等は、乗降客の出入りが多いために温度設定を低くしてあるのだと思う。

 やっとのことで、病院に着く。今度は、病院の待合室でのクーラーが辛い。僕はいつの間にか、外の日影のベンチで過ごすことが多くなった。体が冷えすぎるより、暖かい方が良かった。

 ある日、ベンチで休んでいると看護師さんが声を掛けてくれた。「こんにちは!こちらだと暑いでしょう。中で休まれてはいかがですか?」
 僕は、体力が落ちているのでクーラーが辛いのだと伝えると、「だったら地下2階の放射線科でお待ちになると良いわよ。私が、放射線科に伝えておくからそちらに移動してね」と、言ってくれた。

 病院で受付したら、自分の番号が表示されるまで、1階の受付で待つ。番号が表示されたら、地下2階の放射線科に移動する手順になっていた。
 たぶん放射線科の待合室のスペースが狭いためだろう。

 僕は、看護師さんに導かれるように、地下2階の放射線科に向かった。放射線科の前の椅子には、多くの患者さんが待っていて、空いている椅子は無かった。すると放射線科の看護師さんが、「大島さん? こちらにどうぞ〜」と言って、看護事務所の入り口の所に案内してくれた。

 僕は、「ありがとうございます。本当に助かります」と特別にしてもらったことにお礼を言った。看護師さんは、「ルールは、ルールで守って貰わないと困るけど、体調を崩している患者さんがルールを守ることにより、更に体調が悪くなったら本末転倒でしょう? 臨機応変に対応するのも私達の仕事ですからね」と笑顔で答えてくれた。

わぉ〜 感謝、感謝、感謝である。

僕は、てっきり「今日は、特別ね。次回から体に羽織るモノを持ってきてくださいね」と注意されるかと思っていた。

 看護の仕事は、医療の専門知識や厳しいルール等があると思うが、患者の状況を見て、臨機応変な行動がとれる看護師さんは、「素晴らしいサービスマン」だと思った。

 ありがとう看護師さん! 元気が出たよ(^_^)










がんになってから、「お布施をすると気持ちが変わる」ことに気がつきました。現在「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」に毎月定額寄付をしています。いただいたサポートは、この寄付に充当させて頂きます。サポートよろしくお願い致します。