見出し画像

体内の大自然を想う

月に一度のペースで通っている、ビオスチーム。
これがもう効果がありすぎて感動している。
菌活万歳!

ビオスチームとは…野草と発酵エキスを全身から取り入れることのできるスチームセラピーで、よもぎ蒸しの進化版とも言われているらしい。
昔から割とアウタービューティーよりもインナービューティーにウエイトを置いている私にとってこのスチームセラピーはかなり魅力的だった。
受けてみると信じられないくらいすぐに効果を体感できて、何だこれは!!と衝撃を受けたと同時に菌活やヒトの身体への興味が沸いた。それはもうぶくぶくと。

私が通っているサロンには菌活や腸活に役立つような本が何冊か置かれていて、いつもスチームされている間はそこにある本を読ませてもらっている。
今月は『土と内臓』を読んだ。

興味を引くおもしろいタイトルのおかげで、結構な分厚さのその本を読む気になれた。たぶんあれは、ハリーポッターとかと同じくらいの分厚さなのではないだろうか。ハリーポッターシリーズは一冊も読んだことがないが、なんとなくそんな感じ。
専門的なワードも出てきそうなこの本を60分間で読み切れるとは到底思えず、第一章から順番にではなく目次を見て興味のある順にバラバラに読んでいった。そんな中で私に最も響いたのが第8章《体内の自然》であった。

まずこれまでに、体内の自然などという言葉を見聞きしたことは一度もなかった。
比喩とはいえ"自分の内臓は土壌である"だなんて考えたこともなかったが、この第8章を読み進めていくと、なるほど…!と唸らされる。

内臓は土であり、腸は根であり、人間も植物も細菌と共に生きる。

植物と人間にはとても深い繋がりがあるということを知った。

日々進化していく現代社会の中で生きているとつい忘れてしまいがちだが、私たち人間は自然と繋がることで健康になれるのだ。

さて。
体内の自然をどのように言い表すのか…
私がこの本をパラパラと読んでみて一番印象的で感動したのがこの部分だった。

腸の河川流域
髪の毛の森
乾いた足の爪の砂漠
目の空

『土と内臓』より

うぁぁぁあ!
なんて素敵な表現なのだろうか。
もくもくと蒸されながら、汗を垂らしながら、お水を全身に行き渡らせながら、私は甚く感動した。
なんかこの部分を読むためだけにお金を払えそうだとまで思った。

そのくらい私にとってはとても素敵で、細胞が騒めくような言葉たち。
まさに私たちの身体は自然と繋がっているのだと感じさせてくれる言葉たち。
更には、人間の身体そのものが大自然とも言えるのだと深く考えさせてくれる言葉たち。

この言葉たちをひとつひとつ受け取ると、身体の隅々までネイチャーエッセンスが浸透していくような感覚になる。

ああ、わたしたち、大自然だなぁ。なんて。
まるで椎名林檎の歌詞じゃないか。嗚呼壮大。

それから…この本のタイトルにもある"土"という字を幾度も眺めながら思い出したことがひとつ。
少し前に、庭師である祖父が「サエちゃんの住んでるところには土はあるか?」と私に訊いたことがあったのだ。
その時は、何で急にそんな質問?!と笑って「まぁ近所に公園とかはあるけど〜」なんて適当な受け答えをしてしまったのだが、もしかしてあの質問には壮大なメッセージが含まれていたのか?!と今、うねうね思考を巡らせている自分がいる。

この『土と内臓』という本に出逢う前と後とでは、自然や植物、臓器や微生物に関するワードの重みがまるで違う。
最近では、自分の姓名の中に土が二つと木が一つあることを再認識し、私の名前にも大自然が…!と独り閑かに喜ぶなどした。
今月はこの本のおかげで随分と色々な感覚が研ぎ澄まされた状態で過ごせているような気がする。


しっかりと根を張って、
必要な栄養を必要なだけ摂って、
丁寧に耕して生きたい。


と、体内の大自然を想う。そんな文月。



❤︎最後まで読んでくださりありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?