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#55 親と分かり合うことを諦めたら人生の重荷がごっそりなくなった話。

独立10周年につき、10年分のFacebook投稿で反響(いいね・コメント)が多かったものをまとめています。


今回は番外編で、合同会社JOY CIRCUSのブログで書いた記事です。

ほんと、これは大きな気づきだったと思います。


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自分で仕事を持っている人や、アーティスト、フリーランスの人

そして新たに社会人になった人の中には、「親を安心させたい」と思っている人が一定数いる。

特にフリーランスや自営業の人であれば、相当な志を持ってその仕事を選んでいたりするので、

「親(もしくは大事な人)に理解してもらいたい」という気持ちは強い。

かくいう私もその一人だ。

22歳の時に超絶ブラック企業へ入社後、ソッコーでやめる事になり

それからずっとフリーランスという道を歩いている。

もともとアスリートで負けん気が強い方なので、社会人のスタートで出鼻をくじかれ、

「社会を見返してやる!」とか

「親孝行して安心させてやる!」とか思っていた。

なので、仕事をするにあたって事あるごとに、「なぜ私はこの仕事を頑張るか」

というのを親によく話していた。というか分かってもらいたかったので、半ば説得していた。

間も無くフリーで仕事をして8年目になるのだが、

はっきり言ってうちの親の心配度合いは変わっていないと思う。

おばあちゃんなんて、いまだに私がフリーターだと思っている。

いとこ(中3)は、たまに家に寄っては昼寝をしていく人だと思っているらしい。

ここだけの話、いつ大手企業に就職するんだろう、と思っているらしい。

もはや二人にとってはフリーランスもフリーターも変わらないのかもしれない。

最近、この一連の「親を安心させたい問題」に終止符をうつ、

決定打となった出来事が起こった。

それは、私と親の間にではない。

おばあちゃんとお母さんの間にだ。

私は田舎に住んでいるので、東京に出る時には、

ちょいちょい都内のおばあちゃんちに泊まらせてもらっている。

なのでおばあちゃんとは親よりもよく話している。

そんなおばあちゃんがこないだ、「あんたのお母さんが全然顔を出さない」という話を振ってきた。

実の娘なので、たまには顔見てしたいような積もる話もあるんだろう。

祖母「最近ママ来ないね〜。」

私「あ〜そうなんだ?(あんま興味なし)」

祖母「そうだよ〜誕生日ランチ行こうって言ったきりよ〜」

私「そっか〜。LINEしとくね。」

祖母「うん。あの子ちゃんと仕事してんのかしら?」

えーーーーーっ!

ここへ来て仕事してるかの心配!!?

もう60に差し掛かってんだよ?マイマザーは。

思わず二度見してしまいましたよ。ばあちゃんを。w

やんわり、「年始は忙しそうにしてたよ。」と答えておきました。

これでわかりましたよね。

親っちゅー生き物は、娘息子が60歳になろうとも、

ちゃんと仕事してんのか心配する生き物なのです。

きっと死ぬまで子が元気かどうか、幸せかどうか考えてくれてる。

それが親なんです。

なので、親に心配かけまいと頑張るのはやめときましょう。

一生心配してくれますから。

さらに言えば、

今はものすごく移り変わりが早い時代で、20年も30年も時差があったら、

同じ価値観を共有することはほぼほぼ不可能に近いと思います。

家でパソコンカチカチしてて何億円も稼いでいる人が当たり前にいるなんて、

しかもそれが中高生だったりするなんて、信じられないと思います。

JOY CIRCUSのように、好きなことだけやって、苦手なことはあえてやらない。

なんて生き方も、もしかしたら一生わからないかもしれません。

でも大丈夫です。

分かってくれようとくれまいと、

親はあなたが生まれた瞬間から、死ぬまで心配してくれてますから。

赤ちゃんの時には呼吸ができているかどうかまで心配してます。

60歳になってもちゃんと仕事してるかまで心配してます。

その心配の正体は、間違いなく無償の愛情です。

だから親が死ぬまで、あなたはたくさん好きなことをして、良い笑顔を見せてあげましょう。

おわり。

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2018年4月8日(JOY CIRCUS のブログより転載)


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