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#2 新卒トイレ掃除、高まる大人不信。(22歳、独立1年目)

フリーランスとして活動して、2021年7月で10周年になるので、記念として10年分のFacebook投稿をnoteにまとめています。が、1年目は必死すぎて早速記事がないので、補足として回顧録を書いておきます。

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リーマンショック後の冷え込んだ就活市場でどうにか内定をもらい、関西の食品メーカーに就職しました。ど文系のわたしは、なぜか院卒理系が集まる工場に配属されます。

アフターファイブに着替えて髪を巻いて、夜の街に遊びに行くOLに憧れていたのですが、初日に渡されたのは緑の作業着と白いうわぐつでした。


新卒社員の仕事といえば、裸足で冷たいタイル床のトイレを掃除することでした。令和も3年になり、今日日そんな会社はないと思いますが(もし勤めてたら早くやめような)、1日に通算6時間くらいはトイレを磨いていました。1便器1時間、床や天井、壁に至るまで這いつくばって。時には何かミスをした7〜8年目の先輩社員もご一緒に。

控えめに言ってやばいと思いましたが、3週間続けていたら、体の方がやばいことになりました。

持病の腰痛(腰椎分離症)、坐骨神経痛が再発して歩行困難に。痺れる右脚を引きずり実家に帰って寝たきり生活を送ることに。その時点で、あ〜なんちゅう社会人生活のスタートなんだ…と思っていましたが、事件はそのあとも続きます。


1ヶ月経ったある日、会社から「休職期間が満了になったので、辞めるか戻るかしてください」という連絡が来た。もちろん腰も治っていなかったけど、それよりも、20代前半という貴重な数年間をこの会社のトイレで過ごすのは勿体無いと思い、辞める方を選びました。

そしたら会社、「休職していた一ヶ月、遡って退職してください」と言い出した。入社する前から、とにかく社員は家族同然だ、大切だと言いまくっていたおじさんおばさんたちの、見事すぎる手のひら返し。(家族に裸足でトイレ掃除させないけどね!)

四大卒の未来ある若者に6時間もトイレ掃除を強いた上、休職期間の給与さえも払わずポイですか。もともと大人への不信感を持っていた子どもでしたが、ここで沸点に到達しましたね。大人って、社会って、想像を絶するほど冷たいなと。

で、せっかく大学まで出してもらったのに5月10日にはもう無職。しかも退職日は4月10日になってるし。というのがわたしの社会人のスタートでした。あれから10年、よく頑張ってきたね!!!泣

その後、第二新卒という選択肢はもちろんあったのですが、なんせ会社・社会への不信感がマックス。これは自分で稼げるようにならないと怖い、と思ったので、再就職はせずフリーランスでどうにか頑張ってみよう!という発想で消去法フリーランサーになったのでした。


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読んでくれてありがとうございました。お暇な時に、続きもよかったら読んでみてください。こんな会社がもうないことを祈って、笑い話としてシェアやツイートなどしてくださると嬉しいです!

2021年03月12日

#にしくぼあの頃 #トイレ掃除 #ブラック企業

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