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耕す 

初めて“公の場で”通訳のお仕事をしたので、記録📝

南フランス Aix-en-Provence市と、熊本市の友好10周年記念セミナーにて、熊本市在住の写真家 Sophieさんの発表をフランス語から日本語へ訳させていただいた。

Sophieさんの言葉が、こぼれ落ちていかないように、大切に訳していくのは、すごく責任を伴うので、緊張した。
もっともっと勉強しなくちゃ、と痛感すると共に、フランス語の勉強なんて、いつでも辞めれるのに辞めなくて良かったなァと思った。

今年は、初夏から通訳や翻訳のお仕事に恵まれた😌
そのお仕事の度に、テーマについて沢山調べるので、知らなかったことを知れて、世界が2ミリ拡がる感じが楽しい。

友だちとの何気ない会話や、暇つぶしに読んだライナーノーツが、訳のヒントになったりする時、一番、じんわりする。
心の中のリトルYUKIちゃんが「私が見てきたすべてのこと、無駄じゃないよって君に言ってほしい」って歌い出す。

なにも、無駄じゃなかったんだね。

知らないことが多すぎて、私の人生の中の経験や知識じゃ足りない。
それに、勉強して学べること以外の言葉だって、たくさんある。
それらを、私の周りの人たちが知っていて、経験していて、ふと、私に伝えて、それを私は貯めたり、交換したりして、それらが蓄積して、いざ、訳の時に、頭の引き出しから出て来る。

ゲーム禁止の家で育った私がミュウツーがレアポケモンだって知ってたり、オザケンのアルバム名からアラブの諺を知ってたり。

みんな耕してるんだよね、おのおの。

気になるあの子は、きっと心揺さぶるものを種にして心の畑に蒔いている。自然にしていて、ほのかに輝いて見える人の心にだけ咲くお花か、なにか。

言葉が気になる私は、出逢えた言葉とその流れと空気を。
水をやりすぎたり、どこに埋めたか忘れたりしながら、いつか、誰か、必要そうな人にお裾分けできるように育てている。もちろん、いつかの私を救うためにも。

そんなこんなで、今日もまた、依頼された言葉や、私が分かりたい言葉を読み解いて、また結ぶ。
原文の煌めきも、澱みも、それをそれとして、抱擁しながら。

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