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自分の好きなことと、お金を頂くことを見つめた夜

こんにちは。三度の飯と酒が好き田上沙慧美です。

食べることが大好きで、料理も好きな私が、初めて「お客さん」と呼ぶ方にご飯を作ってお金を頂い夜。この夜が私にとって、めっちゃ大切な出来事になった話。

9月6日(金)かくれ架BASEという場所で、「飛び出したい女子の語り場食堂」というタイトルのイベントを企画した。

もともと私が携わっている国見ホイスコーレという事業の広報に繋げるイベントとして企画していたけど、事前の客足は伸びず。

唯一、参加確定だったのは、暇だから行こうかな〜って来てくれた友人だけだったので、「今日はしっぽり呑むか。」なんて話していたところに、開店直前2名のお客さんがいらっしゃった。それは、開店前の準備中に、かくれ架BASEがどんな場所なのか興味を持って、訪ねて来てくださった方とお連れ様だった。

イベントのテーマはさておき、お話しながら料理を出す。

そして見知らぬ人が、美味しいと言って私の料理を食べてくれている。

本当に美味しいかな…?大丈夫かな?って、すごく不安だけど、自分の作った料理を楽しんでくれる目の前の3人のお客さんの姿は、私にとってありえないくらい不思議で感動的な光景だった。

それが私が初めてお客さんに料理を出して、初めて自分の作り出したものでお金を頂いた夜。

何がこんなに私を大きく揺さぶったのか理由は2つあって、これが自分で何かを生み出す初体験だったことと、好きなことで初めてお金を頂いたからだと思っている。

私は、会社員とか給与をもらう仕事しかしたことがない。そして事業部や管理部に居たから、会社員の中でも自分でお金を生み出すこととは遠めの場所に居たと思う。給与は自分が会社や社会に対して生み出した価値の対価として、常に自分が見合う仕事を出来ているか?私はこれだけの価値しかないのか?なんて疑問は自分の中で問い続けた。でもその答えは、転職市場における自分の市場価値でしか測れないと思っていたし、正直自分でお金を稼いだことなんてなかったのが怖かった。そんな私が自分で作ったもので初めてお金を頂いて、お金を数字で見たのではなく、自分の肌で感じたから。

そして、それが自分の好きなことだった。料理が好きになったのは、いつからかも、何でかも思い出せないくらい、昔から。料理人になりたいと思うほど料理への探究心は持てなかったけど、飽き性でミーハーな私が唯一好きでい続けてる「料理が好き」を因数分解すると、作ることではなく、作ったものを食べてもらうことが好きだったんだと思う。

私にとって何かの始まりみたいな日は、3人のお客さんか始まった。

だから来てくれる人にとって楽しくて居心地の良い空間と美味しい料理に真摯に向き合って作り上げていきたいし、この後に立ててるイベントも誰かの小さな始まりの場になれるといいな、と思っています。

お次のイベントは9/13のこちら

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