チベット便り004 Wordplay
野口晴哉先生の書。感銘を受けた先生の言葉は、たくさんあって、どれも「教訓」として実践していきたい今日この頃、いかがお過ごしですか?
「旅」とも表されがちな人生の、様々な場面で、晴哉先生、ブッダ、ダライ・ラマ14世、数学者、哲学者、詩人、歌手、芸人、先祖、友達、などが体験し、実感を持って記したとされる言葉達が私の応援団となってくれます。
実際の「旅」では、些細なできごとが、環境や慣習の違いの衝撃と共に、普段の生活より、はっきりと、まざまざと目の前に現れてきます。
この旅のお供は、まさに「人生を変えた一冊」風邪の効用 です。
さて、
行きつけの角のお店で、顔なじみのバジー達と再会の挨拶を交わし、
バター茶をしばいたので、少し元気を取り戻し、ホテルに戻りました。
「どっか空いてるとこ有ったかい?」とフロントに尋ねると、オーナーが登場して、ソファーに座っていた一人のラマに声をかけました。
「こちらのラマが、他のラマのお部屋に相室して、ご自分の部屋を譲ってくれるそうですが、いかがですか?」
「とてもありがたいですが、ラマは、大丈夫なのですか?」と尋ねると、
「問題ありません。あなたの答えを待っていたのです。
すぐに荷物を移動します。従業員にお掃除してもらうので、もう少し待っていて下さい。」と言って、蝦色と橙色の袈裟を翻して階段を登っていきました。
長かった1日もやっと終わりに近づいたようで、
無い無い尽くしの状況から解放された喜びを噛み締めていました。
干したまま置いていかれた空色のビキニパンツを眺めながら、「ラマも結構ファンキーなパンツ履いてんね。」と感心し、
1日を振り返って、「トラブル続きだったけど、おかげでたくさんの親切な人に出会えてるし、人の助けによって自分の人生が流れていってることを実感できたなあ。」と感謝の気持ちでいっぱいになったチベタンキャンプの第一夜でした。
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