見出し画像

ヒマラヤ便り18号 イラクサのスープ

ナマステー!今日は、おじさんがランチにネトルスープを作ってくれる。アーユルヴェーダショップで見つけたネトルのことを聞いたら、実際に作ってくれることになった。

刺草(イラクサ) 英名 Nettle    イラクサ科イラクサ属の多年生植物。30〜50センチの高さになり、葉と茎に棘がある。イラクサ科を意味するラテン語 Urticaウルティカは、チクチクするという意味。トゲの基部にはアセチルコリンとヒスタミンを含んだ液体の入った嚢があり、トゲに触れその嚢が破れて皮膚につくと強い痛みがある。死亡することはないが、皮膚炎を発症することがある。薬用部分は全草。夏から秋にかけて全草を採り、日干しして乾燥させ、お茶として飲む。料理・薬用ハーブやコンパニオンプランツとしても用いられている。皮からは、滑らかで白い色合いを持った繊維が取れる。アイヌ民族は、イラクサの繊維から織った布や着物をレタルペ(白いもの)と呼んで珍重していた。ビタミン、鉄分が豊富で、血行促進効果、貧血予防、血液浄化作用、強壮作用、抗アレルギー作用が期待でき、古くから妊産婦の栄養補給にも用いられている。

別名 イタイタ草。各地で数々の名で呼ばれるイラクサは、棘に注意して摘み取らねばならない。だって触ると痛いから。

おじさんは、トングとバケツを持って上手に摘み取って行く。私もやってみたい!と言うと、様子を見ていたマタジ(お母さん)が、私に向かってイラクサを投げるふりをして、からかった。

おじさんからトングを借りて、触れずにうまく収穫できたが、バケツに入れる時ほんの少し手に触れてしまった。「アウチ!」と思わず声が出るほど、全身に電気が走るような想像以上の痛み。おじさんが、いたずらや罰ゲーム、軍の訓練でも使うって言ってたけど、正気かと疑う痛みに、「食って大丈夫なのか?」と不安になった。いたずらじゃ済まないレベルだろ。

収穫したイラクサは、水の中へ入れて、棘を除去するべく、棒でジャブジャブ、ぐるぐる混ぜる。水をかえて、何度も繰り返す。だいぶ手間だし、本当に棘全部とれてる?と思っちゃって、止め時がわからん。おじさんを信じるしかない。

おじさん特製 パニール(チーズ)入りネトルスープ完成!大好きなパラックパニール(ほうれん草とチーズのカレー)のような仕上がり。

画像3

チャパティーにつけながら頂く。苦味がうまい!父が生前よく「緑のものを食べると、すーっとする。」と言っていたが、なるほどと同意した。あれだけ手間がかかっても、収穫に危険が伴っても、調理する意味がわかった。

画像1

おいしかったし、元気になるし、すーっとした。おじさん、ありがとう!棘に触れた手はしばらくちくちく痛みましたが、このおいしさなら許〜す。








I'm already happy you feel good in my diary, but you want me to be happy more? If your answer is Yes, don't hesitate to support me!