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ヒマラヤ便り53号 全生物の偉大な明るい友人

ナマステ!ファルグン月シュクラパクシャ2079ラークシャサの今日この頃、いかがお過ごしですか?今日は、地球上の人間の生活に影響を与える9つの惑星ナヴァグラハ(ナヴァ=9、グラハ=惑星)の中の太陽神スーリヤについて、お便りしたいと思います。

Surya from my cigarette place 

ナヴァグラハ 9つの惑星

     惑星の神ナヴァグラハは、イーシュヴァラに従属している。

イーシュヴァラは、至高の存在、最高の自己、支配者、領主、特別な自己、個人的な神など。主にシヴァ神の異名。特にシヴァ派では、至高の存在としてシヴァをイーシュヴァラと呼ぶ。

天の川銀河、太陽系の7つの天体と、太陽と月の軌道の交点である実在の天体ではないラーフとケートゥを合わせてナヴァグラハといいます。

 ヴェーダ天文学に関する現存テキストは、ヴェーダーンガ「ジョーティシャ(=光の科学)」で、リグ・ヴェーダとヤジュル・ヴェーダに関連しています。
 ヴェーダの儀式を補助するために使用されるヴェーダーンガは、シクシャー(音声学)カルパ(儀式)ヴィヤーカラナ(文法)ニルクタ(語源)チャンダス(韻律、韻文)ジョーティシャ(天文学)の6つの分野に分かれています。
 初期のジョーティシャは、生贄の儀式の日付を決定するための暦の作成に関係しており、惑星に関する記述はありませんでした。
 アタルヴァ・ヴェーダとチャーンドギャ・ウパニシャッドで、日食の原因になる「悪魔」についての言及があり、後者はラーフ(日食と流星の原因と考えられている影の実体)に言及しています。グラハは「惑星」と訳されますが、もともとは「悪魔」を意味していました。

 ヴェーダ天文学の基礎は、小宇宙と大宇宙の接続であるヴェーダのバンドゥ(梵語で友人)の概念であり、外界と内界を繫ぐ接続です。紀元後2世紀までにギリシャの占星術技法がインドに伝えられ、紀元後150年にサンスクリット語の散文体にまとめられました。

紀元後2世紀に書かれた「ヤヴァナ・ジャータカ」は、「ギリシャ人のことわざ」という意味で、ヤヴァネシュヴァラによってサンスクリット語に翻訳され、サンスクリット語で書かれた最初のヴェーダ占星術の論文と考えられています。

インド土着の占星術は、白道上(月の軌道)の月の位置に着目したナクシャトラ(白道27宿)を用いた占星術でしたが、ギリシャから太陽と月、火星、水星、木星、金星、土星、太陽と月の2つの交点(ドラゴンヘッドとドラゴンテイル)の九曜、十二宮、十二室に基づくホロスコープ方式の占星術を取り入れ、ナクシャトラ(白道27宿)と黄道十二宮を併用した形になりました。ヘレニズム占星術が伝わって、週7曜日の惑星の順序も固定されました。

ヴェーダ占星術は、ヘレニズム占星術には見られない要素を含む解釈と予測の微細なサブシステムがあります。

惑星を含む天体が人間の生涯を通じて影響を及ぼし、これらの惑星の影響が「カルマの果実」である。

Savitor

太陽神スーリヤ

昇る太陽、知識、善、闇の払拭者、すべての生命に力を与える。物質宇宙(プラクリティ)の創造者、エネルギー、生命力、健康、繁栄、進歩の促進を担う、視覚的知覚、宇宙の目、すべての存在の魂、すべての生命の起源、ヨギの目標、自由と精神的解放の象徴。

4本の腕のうち2本で蓮の花を持ち、1本で杖、1本でヤシの葉とペン(筆記用具)を持つ。可視光の7色、週の7日、7つのチャクラを表す7頭の馬が引く勝利の戦車に乗る。戦車の運転手はアルナ(賢者カシパとヴィナータの息子。ガルーダの兄)。スーリヤの両脇には、ウシャス(夜明けの女神。夜の女神ラトリの妹。)とプラチュシャ(明るく輝く太陽の光、朝日の女神。)がいます。

アルナ 父 カシュヤパ(サプタ・リシ=7人の聖仙の一人)には、ヴィナータとカドゥルという名の二人の妻がいました。(正確には、ダクシャの娘23人を妻に持つ。)二人の妻は子供を望み、カシュヤパは祝福を与え、カドゥルは1000個の卵を産み、ヴィナータは2個の卵を産みました。二人は、500年間卵を温め、カドゥルの1000の卵が孵化し1000の息子が生まれました。それを見て焦ったヴィナータは1個の卵を割って未熟な息子を強引に孵し、アルナが生まれました。急いだ母に激怒したアルナは、母に500年間カドゥルの奴隷になるという呪いをかけ、姿を消しました。父カシュヤパがアルナに助言し、スーリヤの戦車兵となりました。その後、ヴィナータは、残りの卵を大切に温め、完全に発達した強力な鷲ガルーダ(ヴィシュヌの乗り物)が生まれました。

マハーバーラタ

スーリヤがラーフの攻撃に激怒して激しく燃え始め、その熱は非常に強かったので生物を破壊しはじめました。ブラフマーは、スーリヤの灼熱から人々を守るためアルナをスーリヤの戦車兵にしました。

カシュヤパ サプタ・リシ=7人の聖仙の一人。小児科学、婦人科学、産科学を扱うアーユル・ヴェーダの参考図書である「カシュヤパ・サンヒター」の著者。カシミールはカシュヤパの名に因んでいる。プラジャ―パティ(宇宙万物の創造者たち。ブラフマーから生まれた10人の聖仙)の一人ダクシャの23人の娘(シヴァの最初の妻サティの姉妹)と結婚。アディティとの間にアディティヤ12神、ヴァス8神、ルドラ11神、アシュウィン2神の計33神が生まれ、デイティとの間にダイティヤ族(アスラ)、カドゥルとの間にナーガ(蛇)、ヴィナータとの間にアルナとガルーダ、ダヌとの間にダーナヴァ、ムニとの間にアプサラス、スラビー(牝牛の女神、豊穣の牝牛。)との間にシヴァのヴァーハナ(乗り物)白牡牛のナンディンが生まれた。その他、アリシタ、スラーサ、イラー、ヴィシュヴァなどの妻がいる。

ウシャス 夜明けの女神。夜の女神ラトリの妹。世界への毎日の光の到来で自分自身を明らかにし、抑圧的な闇を追い払い、邪悪な悪魔を追い払い目覚めさせる。すべての生命を動かし、すべての人を彼らの義務を果たすために送り出す。行動と呼吸の推進者。混沌と混乱の敵。「リタ」と呼ばれる宇宙と道徳秩序の縁起の良い喚起人。(リタ=秩序、規則、真実。リグ・ヴェーダの思想全体に浸透する一つの概念。宇宙とその中のすべての動作を規制及び調整する自然秩序の原則。)
プラチュシャ 明るい朝日。明るく輝く太陽の光の擬人化。

Surya from Dharma

アディティヤ12神(デーヴァ)


スーリヤはリグ・ヴェーダから登場し、昇る太陽、知識、善、すべての生命に力を与える者、闇の払拭者として讃美しています。また、空にある無生物、石、宝石を意味しています。スーリヤは、物質宇宙(プラクリティ)の創造者であり、原理と宇宙の種子です。視覚の力、視覚的知覚、知識と明確に結びついています。

スーリヤは、太陽のさまざまな側面と現象学的特徴を表し、時代と共にヴェーダに登場する他の神々と融合しました。

地上に秩序をもたらす存在アディティヤ12神は、リグ・ヴェーダでは、アディティヤ(=素晴らしさを持つ者)は7神で、アディティヤ讃歌では6神のみが挙げられています。その後、母アディティ(=無限、無垢、束縛がない。無限に広がる広大な宇宙の化身。空と豊穣の女神。天の神々の母)と父カシュヤパの息子を8人とし、アディティヤ7神にマルタンダが最後の息子として加わりました。8神は、ミトラ・ヴァルナ(太陽はミトラとヴァルナの目)、ダートリ、アリヤマン、アムシャ、バガ、インドラ、ヴィヴァスヴァット、マルタンダで、ミトラとヴァルナは1神となっています。大地の女神ブーミ(=大地、土地)は、カシュヤパとアディティの娘。

マハーバーラタでは、ダートリ(健康と魔法の神)、アリヤマン(慣習の神)、シャクラ(インドラ。帝釈天)、ヴァルナ(夜と月を司る。水天)アンシャ(風の中にいる神)、バガ(富と繁栄の神)、トヴァシュトリ(天界の工匠。)、サヴィトル(昇り沈む太陽。鼓舞者。激励者。)ヴィヴァスヴァン(=遍照者、あまねく照らす者、広く照らし渡る)プシャン(=繁栄させる者。出逢いの神。)マルタンダ(=死んだ卵。沈んだ太陽。)ミトラ(=友人。契約の神)の12神が挙げられています。
アディティヤが12神になったのは、一年の12の月に割り当てた可能性があります。また、生命の誕生と死のサイクル、アイデンティティ、生活における日々の意識と関係する普遍的な知性の力であるナクシャトラ(白道27宿)に対して主権を与えられています。

ダートリ アディティヤ7番目の息子。健康と魔法の神。火の儀式ヤグナで呼び出す。

アリヤマン アディティヤ3番目の息子。真昼の太陽。慣習を支配する神。牝馬の保護者。パートナー、親しい友人、遊び仲間、仲間を意味する。天の川は、アリヤマンの道であるといわれている。

マルタンダ アディティヤ8番目の息子。サンスクリット語 mri=死、mrita=mriの過去分詞とahnda=卵、鳥の意味で、死んだ太陽、沈んだ太陽を意味する。※不死の妙薬amritaは、a=~ない。mrita=mriの過去分詞で不死を意味する。

バガ 富と繁栄の神。主、守護者、富、繁栄という意味で、幸福の分配者、幸福の共有者、富の提供者、富の所有者、儀式の指導者。牛、馬、幸福、富を授ける。

インドラ スヴァルガ(天国の王)。天候、空、雷、稲妻、嵐、川の流れを司る。インドゥ(雨の滴)が由来。ヴァーハナ(神の乗り物)はアイラーヴァタ(白い象、雲の象)とウッチャイシュラヴァス(白い馬。乳海攪拌で出現)。武器はヴァジュラ(雷電、稲妻)、インドラハヌス(弓)、剣、縄、フック、シャンカ(巻貝)。
人間の繁栄と幸福を妨害したヴリトラという大悪(悪意に満ちたタイプのアスラ)を殺した。ヴリトラは山に巻きつき7つの川を閉じ込めた。インドラはヴリトラの「欺く力」を破壊し、人類の救世主として雨と太陽をもたらし、土地に栄養を与える川を解放した。別名シャクラ(強力な者)、ヴリシャン(力強い)、ヴリトラハン(ヴリトラの殺害者)、メグヴァーハナ(雲を乗り物にする者)、スヴァルガパティ(天国の主)、ヴァジュラパ二(ヴァジュラの使用者)、シャチン、シャチンドラ(シャチの配偶者)。
妻は、アスラ族のプロマンの娘シャチ―。インドラニとも呼ばれる。シャチ―は、食欲をそそるほど美しく、誇り高く、親切な女性。娘ジャヤンティとデーヴァセーナが生まれ、ジャヤンティはシュクラ(ナヴァグラハの金星)と、デーヴァセーナは、シヴァとパールヴァティの息子である軍神スカンダと結婚した。

トヴァシュトリ 天界の工匠。神々の道具の制作者。インドラ(a.k.aシャクラ。帝釈天)のヴァジュラの制作者。ソーマ(月にある神々の飲料)の守護者。プルシャ讃歌では、プルシャ(純粋存在)をトヴァシュトリと呼んでいる。トヴァシュトリは、不可視であるヴィシュヴァカルマンのヘソから出現した「創造の力」の目に見える形態。

ヴィシュヴァカルマン 「すべてを成す者、全知である者」の意味。工匠神。物づくり、技術、機械の神様。あらゆるものを設計した神。太陽の光を削り取って神々の武器を創り出す。シヴァの弓とヴィシュヌの弓、ブラフマーのために天を駆ける翔るプシュパカ・ヴィマーナ(=飛行機)を作り、ブラフマーはプシュパカ・ヴィマーナをクベーラに与えた。ラークシャサ(羅刹)の居城ランカー島の都市を設計し、クベーラ(a.k.aヴァイシュラヴァナ。富と財宝の神。毘沙門天)に与えられたが、クベーラの異母兄弟ラーヴァナにプシュパカ・ヴィマーナとともに奪われた。
リグ・ヴェーダでは、トヴァシュトリの娘サラニューを妻とし、娘サンジュニャー(ヴィヴァスヴァットの妻)がいる。
現在も工場などの壁に肖像が飾られ崇拝されている。

ヴィヴァスヴァット 遍照者。あまねく照らす者。広く照らし渡る。妻は、ヴィシュヴァカルマンの娘サンジュニャー。(ヴィシュヌ・プラーナでは、サンジュニャーの夫はスーリヤと呼ばれる。)ヴィヴァスヴァットは、サンジュニャーとの間にヴィヴァスヴァタ・マヌ、ヤマ(閻魔)とヤミー(ヤムナー川の女神)をもうけたが、(リグ・ヴェーダでは、ヴィシュヴァカルマンとサラニュー(トヴァシュトリの娘)の間にマヌ、ヤマ、ヤミーが生まれた。)サンジュニャーは、夫の光のまぶしさに耐えられなくなり、侍女のチャーヤ(=影)を自分にそっくりの姿に変え身代わりにして逃げ出した。ヴィヴァスヴァットは気づかずに、チャーヤとの間にサーヴァルナ・マヌ、シャニ(ナヴァグラハの1神。土星の神)、娘タパティをもうけた。チャーヤがヤマに母親らしからぬ態度を取ったことで、妻でないことに気づいたヴィヴァスヴァットはサンジュニャーを探しに出かけ、森の中で牝馬の姿でいる妻を発見し、牝馬姿のサンジュニャーは、アシュウィン双神とレーヴァンタを生んだ。

プシャン 出逢いの神。結婚、旅、道路、牛の餌やりを担う。魂のガイド。旅人を盗賊や野獣から守る支援的ガイド。道を知り、道の守護者。狼や待ち伏せなどの道路上のさまざまな危険から人々を守る。崇拝者を豊かな牧草地と富に導く。プシャティ(=繫栄させる)に由来した名前。山羊が駆ける戦車に乗る。武器は、金の斧、千枚通し、突き棒。牛、馬、羊を守る。

ミトラ・ヴァルナ すべての包括的知識。ミトラとヴァルナを区別するテキストもあるが、初期ヴェーダでは「ミトラ・ヴァルナ」の名で言及され、アスラに分類されるがデーヴァとしても扱われている。ミトラとヴァルナを区別する文献では、ミトラが昼と太陽、ヴァルナが夜と月を司ります。ミトラ・ヴァルナは、アプサラス(サムドラ・マンタンで出現した水の精。)の美しいウルヴァシ―を見て欲情して精を漏らし、その精は地上の水瓶に落ちて、2人の聖仙アガスティヤとヴァシシュタが生まれた。

ミトラとヴァルナは、リタ(宇宙秩序)とサティヤ(真実・本質)の主。社交の神。医師の守護神。1000の治療法を持つ。太陽の進路を調整する力(リタ)の維持者。彼らは虚偽を罰し、虚偽の障壁となる。天と地の間の空気を支える。川と海の支配者で、空から雨と爽やかさをもたらす。澄んだギー(=バター)の露で牧草地を濡らし、天の水に満ちた雨を降らせる。彼らの領土には蜂蜜が流れる川があり、牧草地には爽やかさをもたらす牛がいる。彼らは、それらを無視する人々を病気で苦しめる。彼らはアスラであり、すべてのアスラと同様「秘密の知識(マーヤー)」を通じて力を行使し、雲が空を横断するよう力を与えます。彼らの目は太陽であり、太陽の光線で天を駆ける戦車を運転します。抜け目がなく、騙されないスパイを持っています。ミトラは、夜明けに光をもたらし、前夜ヴァルナが覆っていた空を明るくします。

ミトラ 契約の保護神。友達、味方の意味。友情の守護神。梵語mitram=契約、誓いが語源。夜明けの光。朝日。絆、同盟、友人、友達。たとえ神聖であっても暴力を嫌う。妻はレヴァティ(=繁栄)。火の神アグニが点火をしてミトラが生成される。日の出の祈りガヤトリーマントラは、ミトラに宛てられたヴェーダの詩の集まり。

ヴァルナ 太陽や天球の宇宙リズムの主。道徳律の守護者。複数の妻がおり、賢者ヴァシシュタなど多くの子をもうける。Vir(=取り囲む、覆う、拘束する、束縛する)から派生した名前。-unaは接尾辞。世界を取り囲む宇宙論的な海や川を、また、宇宙の法則・秩序による「結合」を覆う人、結びつける人、束縛する人。
後悔なく罪を犯した者を罰し、過ちを犯し後悔する者を許す。
伝令鳥ヒラニパクシャ(金色の翼を持つ鳥)はヴァルナの使者。(※ヒラニパクシャは、フラミンゴの可能性がある。)
ヴァーハナ(神の乗り物)は、マカラ(鰐とライオンを合成した怪魚。)
パシャ(縄)と水差しを手に持つ。
ディクパーラ(8方向の守護神)として西を守護する。

マカラ 鰐とライオンの合成獣。川や湖、海といった水場=マカラ―ヴァ―サに棲む怪魚。水を操る力を持つ。ガンガ(ガンジス川の女神)及びヴァルナのヴァーハナ。愛と欲望の神カーマのシンボル。カーマは「マカラを旗とするもの」という異名を持つ。鰐のような尖った鼻、とぐろを巻く尾を持つ。ラーシ(黄道12宮)では磨羯宮(山羊座)。

ディクパーラまたはロカパーラ 8方向の守護神。
(ウッタラ) クベーラ(富と財宝の神。毘沙門天)
(ダクシナ) ヤマ(正義と死の神。閻魔王)
(プルヴァ) インドラ(天の主、天候・空・雨・嵐の神。帝釈天)
西(パシュチマ)ヴァルナ(海、川、雨の神。水天)
北東(イーシャ―ニャ)イーシャーナ(誕生、死、復活、時間の神。伊舎那天)※イーシャーナはシヴァに由来。シヴァの一形態マハーカーラ(大黒天)の化身。
南東(アグネヤ) アグニ(火の神。火天)
北西(ヴァーヤヴィヤ)ヴァーユ(風の神。風天)
南西(ナイリチャ) ニリティ(死と悲哀と腐敗の神。ラークシャサ。羅刹天)

サヴィトル  鼓舞者。激励者。スーリヤと同一視されることが多いが区別されることもあります。太陽の神聖な影響力、生き生きとした力。 日の出前の太陽をサヴィトル、日の出から日没までをスーリヤと呼びます。リグ・ヴェーダにサヴィトルの讃美歌があり、その讃美歌は、のちにガヤトリーマントラと呼ばれるようになりました。可動性と静止性を支配し、リタを維持します。慈悲深く、すべての存在の守護者として活動し、精霊の世界を守っています。神々に不死を与え、人間に長寿を与えます。

ミトラとヴァルナが思わず漏らしてしまうほどの美しさを持つアプサラスについて。

アプサラス サムドラ・マンタン(乳海攪拌)で出現した水の精。雲の海に生きる者。神々の接待役として踊りを見せる。伝統的にガンダルヴァ(インドラ、ソーマに仕える奏楽神団。)の妻。姿を自由自在に変えることができ、水鳥に変身するが、美しい女性の姿で表される。戦死者の霊をインドラの待つ天界へと運ぶ。

アプサラスのウルヴァシーは、プルーラヴァス王と恋をし、「自分の望まぬ時には近づかない」「王の裸を自分に見せない」ことを条件に結婚しました。王は、約束を忠実に守り二人は幸福に暮らしていました。伝統的にガンダルヴァと結婚するアプサラスを取り戻そうとガンダルヴァは、ウルヴァシーが可愛がっていた仔羊を奪いました。気づいたウルヴァシ―は大きな声をあげ、驚いた王は、服を着ずにウルヴァシ―の元へ飛び出しました。その時ガンダルヴァが稲妻を閃かせ、ウルヴァシ―は王の裸を見てしまい、王の元を去りました。王は大変悲しみ、放浪した末、水鳥の姿で湖で沐浴するウルヴァシ―を見つけました。ウルヴァシ―は取り合おうとしませんでしたが、仲間のアプサラスに勧められ、王と話し合いをし、一年に一度だけ会う約束をしました。王が一年後に同地を訪れると、黄金の館が建っており、二人は年に一度だけ夫婦として暮らしました。5年が過ぎ、5人の子供に恵まれ、5年目の晩、ウルヴァシ―は王にガンダルヴァが王を哀れんで、望みを一つ叶えてくれることを伝え、ガンダルヴァの仲間に入れてもらうことを望むように助言しました。王は、聖なる火の儀式を経て、ガンダルヴァの一員となり、ウルヴァシ―と幸せに暮らした。

ヴィヴァスヴァットとチャーヤ、シャニの関係はシャニ・マントラでご確認いただけます。

ダイティヤ族(アスラ)

ダイティヤ(=デイティの息子たち)は、カシュヤパとデイティの間に生まれたアスラで、ヒラニヤカシプ、ヒラニヤークシャ(=金の目を持つ者)ターラカ(軍神スカンダに倒された。)などがいる。

色のお祭りホーリーの前日に祝われるホーリーカ・ダハンは、悪の女神ホーリーカの神話に因み、焚き火ホーリーカジャラナーを燃やして悪霊を焼き、幸福を祈願します。ホーリーカは、カシュヤパとデイティの娘でヒラニヤークシャの妹です。

ヒラニヤークシャ ダイティヤ族のヒラニヤークシャは、アディティの秘宝のイヤリングを盗んだナラカ(奈落)の父。悪の女神ホーリーカの兄。
苦行によってシヴァとパールヴァティの3番目の息子アンダカ(=盲目の。暗黒)を里子として授かる。
アンダカ シヴァが苦行に明け暮れているためパールヴァティーが退屈しのぎにシヴァの目を塞ぐと闇が世界を覆い、この時シヴァの額に第三の眼が生じた。その暗黒の闇から恐ろしい盲目の子が生まれた。「盲目の者」を意味するアンダカと名付けられた。

ヴァス8神

カシュヤパとアディティの子供。自然現象の神格化。
アパス(水)、ドルヴァ(北極星)、ソーマ(月)、ダラ(大地)、アニラ(風)、アナラ(火)、プラバサ(暁)、プラティユーシャ(光)

アシュウィン双神

カシュヤパとアディティの子供。夜明け、医学、健康、医術の神。「アシュヴァ(=馬)を持つ者」美しい双子の神。ナーサティヤとダスラという名を持つ。奇跡的な治療を行い、結婚、人間や家畜の生殖を司る。特に馬との関係が深い。優れた御者であり、優れた駿馬の所有者である。鷲か馬が牽く3座、3輪の車に乗る。速やかな行動。思考よりも早く風のように疾走する。蜂蜜と関係が深く、蜂蜜で人々に滋養をもたらす。人間を癒し、長寿を与え、若返らせる。サラスワティと関連がある。

ガヤトリーマントラ(サヴィトリマントラ)

太陽のプロフィール

銀河系の恒星(自ら光を発する天体)で、太陽系では唯一の恒星。
太陽系の物理的中心。太陽系の全天体に重力の影響を与える。
直径:1,392,700km(地球の109倍)
自転周期:赤道=27日6h36m、緯度75°=31日19h12m
地球との距離:1億4960万km
年齢:46億年
軌道:黄道と呼ばれ、夏至時に一番高く、冬至時に一番低い。


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