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2nd season; チベット便り

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The recording of my cinematic ordinary life in Tibetan camp
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#チベット

チベット便り019 黄昏の言語 サンディヤバーサ

タシデレ―。突然ですが、ヴァジュラヤーナ(金剛乗密教)の伝統において、ムドラとマントラ、マンダラとチャクラ、数字、数秘術、数字の精神性は、サンディヤバーサ(トワイライト ランゲージ/黄昏の言語)の鍵となるそうです。 サンディヤバーサ 黄昏の言語 暗号言語とも訳されるサンディヤバーサは、秘密の言語であり、ヨギが話す偉大な慣習です。視覚、言語、非言語であり、ヴァジュラヤーナとヒンドゥのタントラの伝統に関連した多義言語コミュニケーションシステムです。 初心者には、理解不能で、グ

チベット便り018 Lama is in a trouble

タシデレ―。なんか、ヒズ・ホリネス ダライ・ラマがトラブルに見舞われてるらしく、チベタン・ユーチューバーがザワついている。ヘッダーの小坊主君も額に汗が滲んでいるように見える。 なんだかんだで、西側の真骨頂メディア界隈に利用されているんだなぁと思いつつ、こちとら「慈悲」のボディ・サットヴァ(菩薩)であるアヴァロキテ―シュヴァラ(観世音菩薩)の化身なので、It's not a big deal.でしょう。 餓鬼は、「反応」をすると調子こくので、反論すらもせず、ガン無視していれ

チベット便り017 クンダリニー・クライシス

ナマステ~!キャンプ内の小さな本屋さんで買った「チベタン・ブッディスト・シンボルズ・ノーリッジ・カード」は、金色の背景にチベット仏教のシンボルがロバート・ビアによって細密な線画で描かれている。 シンドローム症候群 私は、何でも病や症候群にしたがる輩を、シンドロームシンドロームと心の中で呼んでいる。理由付けが無ければ、受け入れられない心の狭さを棚に上げ、ただの自然現象を超常現象だとか、奇跡だとかセレンディピティ(必然)だとかで片付けるのだ。 世の中、意味のない事も多々あっ

チベット便り016 マルパとミラレパ

ナマステ~!ヘッダーの写真は、ゴンパのアシュタマンガラ(神聖な8つの吉祥文様)の一つ「シュリヴァッツァ」です。チベット密教では愛を象徴的に表現した吉祥文様で、万物の究極な繋がりのシンボルです。知恵と慈悲の相互作用、聖と俗の相互依存、知恵と手段の統合を象徴します。 この間行った本屋さんで買ったチベタン・ブディスト・シンボルズ ノーリッジカードの説明では、 カイラス山のミラレパ 空想カイラッシュ・パリクラマ(カイラス山巡礼)をしていた。カイラス山はシヴァの住処で、シヴァリン

チベット便り015 ティロパとナロパ

ナマステ!今日は、11世紀にチベット密教カーギュ派を開いたマルパの師ナロパと、ナロパの師ティロパのお話。ちなみにダライ・ラマ14世はゲルク派。 絶賛やさぐれ中。許せないのは、私の心が狭いからなのか?「仏性育ち待ち」のようなスタンスに、「ナロパ目指してるわけじゃねぇし。」と悪態をつく。 私は、悟りを開くよりも、先に対策を練りたい。深刻度は、人それぞれで、尊重なしのティロパ並み横暴に「ナロパじゃねぇって何度も言ってんだろ。おめぇに弟子入りしてねぇし。」と言った。 とはいえ、

チベット便り012 交渉"50Rs."

ナマステ! 私は、交渉が苦手だ。10ルピー(約20円)を必死で値上げされると、10ルピーで君がニッコリ笑えるなら良いよ!と思ってしまう。 今日は、そろそろヒマラヤが恋しくなって、キャンプ内の小さなツーリストオフィスに行った。オーナーは、30代のD&Gとか着ちゃってるテンジン(天神)。フレンドリーで親切で、ちょっとチャラい。相棒は、もっとチャラいがおもしろいヤツ。ほかに若い衆が二人、20代前半のパサンとノルブ。ノルブはチベット語で宝石。ラサの西にあるダライ・ラマの夏の離宮ノ

チベット便り011 壁の外

今日は気合を入れて、壁の外へ出る。娑婆の空気を吸いに行く。        リクシャとメトロを乗り継いで街へ繰り出す。                のっぴきならない事情でForeigner Regional Registration Office 外国人登録窓口に行かねばならない。手続きや対応が、ザ・インドと言う感じで 悪名高い施設らしい。気が乗らない。もう一回言う。気が乗らない。 壁の外にはオートリクシャ。リクシャの語源は日

チベット便り010 ゴンパ前にて

ヘッダーの写真は、ゴンパ前の露店。葛きりのような物に、辛めのソースをかけて食べる。ぶつ切り、又は、麺のようにスライスするかを選べる。私は一度しか食べてないが、行列ができる時もある。忙しい時は、インド人の少女や少年が水を運んだり、洗い物をしたりと手伝っている。ビニール袋に入れてテイクアウトするローカルをよく見かける人気店だ。[帰国後、調べたところ、Raphing(ラフィング)と呼ばれるチベタンのストリートフードで、浮き粉(小麦粉のグルテンを取り除いたデンプン)で作っている。分離

チベット便り009 そうだゴンパ行こう。

From Tibetan Camp ヘッダーの写真は、タルチョー(五色布)と、車輪と鹿のエンブレム。エルマ鹿を名乗るくらい鹿が好きなのは、標高800mで過ごした思春期に野生の鹿とちょくちょく会っていたことと、大好きだったリヴァーフェニックスの映画「スタンド・バイ・ミー」のゴーディが夜明けに線路で鹿と視線を交わすシーンが好きだったからかもしれない。害虫や害獣や雑草などと言うのは人間が決めたことであって、当動物や、当植物から言わせれば、人間こそが害獣だろう。と常々思っている。

チベット便り006 Tibetan Tea

ヘッダーの写真は、いつもの角のお店に飾ってあるダライ・ラマ14世の写真。 この写真がとっても好きだ。 Tibetan Food offering player この茶屋は、ウェイターもみんなイイ感じで、ラマたちも良く立ち寄っている。 チベタン料理は、私の口に合い、ウェイターさんに聞きながら、たくさんのチベタン料理を堪能した。辛さに慣れていないジャパニのために、「ヴェーリー スパイシー。」と大げさに教えてくれる。 チベタン ティは、バターティーで通じる。しょっぱいミルク