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2nd season; チベット便り

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The recording of my cinematic ordinary life in Tibetan camp
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#ヤムナー河

チベット便り012 交渉"50Rs."

ナマステ! 私は、交渉が苦手だ。10ルピー(約20円)を必死で値上げされると、10ルピーで君がニッコリ笑えるなら良いよ!と思ってしまう。 今日は、そろそろヒマラヤが恋しくなって、キャンプ内の小さなツーリストオフィスに行った。オーナーは、30代のD&Gとか着ちゃってるテンジン(天神)。フレンドリーで親切で、ちょっとチャラい。相棒は、もっとチャラいがおもしろいヤツ。ほかに若い衆が二人、20代前半のパサンとノルブ。ノルブはチベット語で宝石。ラサの西にあるダライ・ラマの夏の離宮ノ

チベット便り011 壁の外

今日は気合を入れて、壁の外へ出る。娑婆の空気を吸いに行く。        リクシャとメトロを乗り継いで街へ繰り出す。                のっぴきならない事情でForeigner Regional Registration Office 外国人登録窓口に行かねばならない。手続きや対応が、ザ・インドと言う感じで 悪名高い施設らしい。気が乗らない。もう一回言う。気が乗らない。 壁の外にはオートリクシャ。リクシャの語源は日

チベット便り010 ゴンパ前にて

ヘッダーの写真は、ゴンパ前の露店。葛きりのような物に、辛めのソースをかけて食べる。ぶつ切り、又は、麺のようにスライスするかを選べる。私は一度しか食べてないが、行列ができる時もある。忙しい時は、インド人の少女や少年が水を運んだり、洗い物をしたりと手伝っている。ビニール袋に入れてテイクアウトするローカルをよく見かける人気店だ。[帰国後、調べたところ、Raphing(ラフィング)と呼ばれるチベタンのストリートフードで、浮き粉(小麦粉のグルテンを取り除いたデンプン)で作っている。分離

チベット便り009 そうだゴンパ行こう。

From Tibetan Camp ヘッダーの写真は、タルチョー(五色布)と、車輪と鹿のエンブレム。エルマ鹿を名乗るくらい鹿が好きなのは、標高800mで過ごした思春期に野生の鹿とちょくちょく会っていたことと、大好きだったリヴァーフェニックスの映画「スタンド・バイ・ミー」のゴーディが夜明けに線路で鹿と視線を交わすシーンが好きだったからかもしれない。害虫や害獣や雑草などと言うのは人間が決めたことであって、当動物や、当植物から言わせれば、人間こそが害獣だろう。と常々思っている。

チベット便り008 Tibetan bread

ティモもおいしいけど、チベタン ブレッドが好き。              ブランチの時間帯には売り切れてる時が多く、                凹む私を不憫に思ったバィジーが、朝5時頃から路地で売っていると      教えてくれた。ツーリストでも買えること、ちゃんと確認した。 7時には完売するとの情報を得たので、次の日張り切って5時に起きた。    薄暗いロビーのソファーで寝ているフロント係を起こさないように、      こっそりと外へ出る。 けっして良い匂いとは言

チベット便り007 底なしEndlessly deep

デリーでこの曲がずっと頭ん中流れてた。    てか、口ずさんでた。何回も。    で、「too much」って怒られた。    写真は、初日のホテルの窓から世界一汚いといわれる    ヤムナー河の川面に映った夕陽。    学校が閉鎖されて、外出禁止令が出るほど   「目に見えて」汚い空気が、景色に紗をかけて。 Next Episode:

チベット便り006 Tibetan Tea

ヘッダーの写真は、いつもの角のお店に飾ってあるダライ・ラマ14世の写真。 この写真がとっても好きだ。 Tibetan Food offering player この茶屋は、ウェイターもみんなイイ感じで、ラマたちも良く立ち寄っている。 チベタン料理は、私の口に合い、ウェイターさんに聞きながら、たくさんのチベタン料理を堪能した。辛さに慣れていないジャパニのために、「ヴェーリー スパイシー。」と大げさに教えてくれる。 チベタン ティは、バターティーで通じる。しょっぱいミルク

チベット便り005 Idiot Riot

もう、こんなのこりごりだって体験を、不本意ながら繰り返して まだまだ修行が足りないのか、私の内なる平穏を乱す輩に カビカビ(ヒンディで、たびたび。サムタイムス。)出会ってしまう。 仕返しを考えるなんて、あんまり良くないとは思うが、 ムカついてしょうがないので、脳内で復讐をする。 嘘をついたヤツに、針を千本送ってみたらどうだろうか? 恐怖を植え付けることはできるだろう。 コストは、三千円くらい。あと郵送代。        でもやっぱ飲まれても困るし、針千本の無駄遣い。 針は

チベット便り004 Wordplay

野口晴哉先生の書。感銘を受けた先生の言葉は、たくさんあって、どれも「教訓」として実践していきたい今日この頃、いかがお過ごしですか? 「旅」とも表されがちな人生の、様々な場面で、晴哉先生、ブッダ、ダライ・ラマ14世、数学者、哲学者、詩人、歌手、芸人、先祖、友達、などが体験し、実感を持って記したとされる言葉達が私の応援団となってくれます。 実際の「旅」では、些細なできごとが、環境や慣習の違いの衝撃と共に、普段の生活より、はっきりと、まざまざと目の前に現れてきます。 この旅の

チベット便り002 His name is Tenzin "30Rs."

 夜遅い到着だったので、両替が出来ずに困っていた。 空港から予約しているホテルまで、バスとリクシャを乗り継ぐ。 それで持ってるルピーは全部終わる。カタム。(ヒンディで終わりの意味)   ネパールで「パイサソッキヨ」(お金ない。)なんて冗談で言ってたけど、 実際に使うことになるとは。 チベタンキャンプに到着すると、いつものように、リクシャの運転手が群がってくる。 「お金がないから自分で行くからいいよ!」って言っても、「お金がない。」を断る手段と受け取った彼らは、リアルにお金

チベット便り001 " 5 Rs."@Tibetan camp

何を聞いても"No Problem. No problem"と バカのヒトツオボエみたいに言ってくるヤツに、 “For you no problem, but For me BIG problem!!” 何回言ったかわかりゃしない。 最初は、ココロの中で言ってたけど、 今回は、実際に声に出して言ってみた。 マントラの効く国だから、実際に言っといた方がいい。 (実際、言うと多少変わる気がする。) チベタン相手に喧嘩してみたり。年を取るとずうずうしくなる。 と、年のせいにしてみる