4年目のユ・ウ・ウ・ツ

(当たり前だけど)合法移民としてアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスで生活するようになってからいつの間にか約3年半が過ぎていたのと、もともとハイパーインドアなうえに、新型ウイルス禍の蟄居生活にそろそろ倦んできたので、ブログを始めてみました。

といってもたいしたことは書けない一市民ですので、日々の生活で思ったことや新しい発見などについて徒然なるままに書いていきます。私は生粋の大和民族なのでけしてグローバリスト気取りの出羽守になりたくないですし、あくまでも自分はこう考えています、感じていますというだけで、自分の意見や価値観が正しいと主張しているのではありません。なのでお気軽に読んでいただければ。


本日(アメリカ時間1月20日)、第46代アメリカ合衆国大統領が就任しました。

3年半前にグリーンカードを取得してLAに移り住む前やその直後は、はっきりいってアメリカの政治にはたいして興味がなかったです。永住権を持っているだけなので参政権・投票権はないですし。移住する前に政治システムや歴史の勉強はしましたけど。当時、数人から「トランプ政権下にわざわざアメリカに移住するなんて大丈夫?」と心配されもしましたが、たいして気にもせず。

結論として、私自身においては何の不自由もなく平和に生活できました。

前大統領が就任したときはそのアグレッシブさゆえに核ボタンを押すんじゃないかとかなんとかいろいろ言われていましたけど、結局、それどころか戦争を起こしもしませんでした。

前大統領について肯定的なことを発言すると、お前は前大統領派なのかと詰め寄る人もいるかもしれません。実際、別にそういうわけでもなく、ただ、米国にきちんと税金を納めて生活している身として、前大統領の功績を称えたいだけです。

当初の新型ウイルス対策は褒められたものではなかったし(ワクチン接種の実施は間に合った)、過激発言の数々はいかがなものかと思いましたよ。でも、事実としてやり遂げたことの数々は、ニュートラルな立場で素直に感謝したいです。

ついでに今だから告白しますが、前大統領の不法移民に対する政策に関しては当初から賛成しておりました。さすがに過激な表現には賛成しかねましたが、政策そのものには。

それに対し、新大統領は「公正で人道的な移民制度」という名目で、現在すでにアメリカ国内にいる不法移民1100万人に市民権だか永住権だかを与えるなんて言っていますが……正気ですか?

だからか、早とちりしたボンジュラスの皆さんが、歩いて国境を越えようと早速押し寄せています。その世紀末的光景に震えています。ここカリフォルニア州もメキシコ国境と接していますけど、どうすんの? もし難関を突破して不法入国できた猛者がいれば、当然カリフォルニア州は受け入れて差しあげるのよね?

テキサス州知事はそんなの受け入れられません、テキサス人はテキサス人の雇用を守りますのでと、早速新大統領への訴訟準備を始めているとか。行動が速い。アメリカ、さらに分断しちゃってます。

「不法でも5年滞在すれば永住権が獲得できる」っていうのが本意らしいですが、ホンジュラスからのキャラバンの人々はそんな細かいことは聞いていない。というか、それ以前の話で、そもそも「不法」で滞在している時点でアウトですよね? 入ってきちゃったもん勝ち? 「貧しくない」「危機に瀕してない」国から観光ビザで入国してわざと居座っている人々にも適応されるの? 「公正で人道的な移民制度」なんだから、されるんだよね? 先進国からでも、いまだにアメリカン・ドリームに憧れている人は、ひとまずパスポートで入って、一度も帰国しない覚悟で5年間いてみるといいかもよ。勇気があれば。

長年合法的にアメリカで仕事をしていて、これからもずっとアメリカで生活することを希望していたにもかかわらず就労ビザを延長できず、永住権も取れず、昨今のウイルス禍も相まって、夢破れて帰国した日本人の知り合いがいますが、彼は今どう思っているのか。

これって私がバカ正直に合法手続きをして入ってきた移民だからえもいわれぬ不公平さを感じるんですかね? 我がアメリカ人パートナーの、カナダ人の友人とそのインド人の奥方は、二人とも真面目に結構なお金を払ってやっとこさ永住権を得たので、この見事な不公平さにブチ切れています。別に金額云々じゃないんですけどね。不法入国が許されることそのものに、理不尽感が半端ない。

不公平さでもう一つ。新大統領の政策の一つに「黒人、ラテン人、アジア人、ネイティブ・アメリカンの小規模事業主、女性経営者を優遇支援する」といったものがあります。白人男性経営者でも困っている人はゴマンといるのに、その人たちは後回し? 人種、民族、性別、宗教に関係なく困っている人々を助けるのがイクオリティというものではないの?

新大統領支持者の方々には大変申し訳ない。たぶん、今も日本に住んでいたら新大統領の就任を無垢に祝福していただろうと思う。でも、私の今の立ち位置からだと、新大統領陣営の公約やら発言やらの一部が表面的に聞こえてしまうのはやむなし。ともあれこんな内容ですみません。

もちろん、国を良くしていただきたい。批判ばかりしたくない。ここロサンゼルスが好きなので暮らし続けたい。期待を込めて就任式のテレビ実況も見ました。中立の思想でありたいので、前大統領の最後の演説も見ました(YTで。TVでは流さないから)。繰り返しますが、あくまでも中立でいたいので。

初回はこんな内容になりましたが、毎回政治関連について書くつもりではないです。




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