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平均年収に騙されるな


よくある就活生の珍行動として、
「企業の平均年収を調べ、給与水準を知った気になる」
というものがあります。

しかしながら、
「平均年収」ほど当てにならない指標はありません。

本稿では、平均年収という言葉がどれほど曖昧で危うい概念であるかについて説明していきます。

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まず大手ビールメーカーである「アサヒビール」の平均年収を見てみましょう。

ご覧の通り「1114万円」という五大商社レベルの数字が公表されています。

しかしこの会社の実際の年収は30歳700万円/40歳1000万円という何ともいえない水準であり、
1114万円に届くのは出世レースを勝ち抜いた極一部の管理職だけです。

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続いて、生保最大手「日本生命」の平均年収を調べてみましょう。

すると画像の通り
「448万円」という地獄めいた数字が出てきます。
しかしこれは中堅大卒の大量のエリア職を含めた数字となっており、皆さんのように総合職で入社する場合、448万円は入社1-2年目で貰えてしまう額です。

ちなみにそれ以外にも、

30歳900万円/40歳1500万円の農林中央金庫が『891万円』
30歳900万円/40歳1300万円のJR東海が『687万円』

と大きく下振れしたり

30歳700万円/40歳1000万円の味の素が『1046万円』
30歳650万円/40歳800万円のYahoo!が 『1147万円』

と大きく上振れしたりする企業もあります。

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このように平均年収と実際年収のズレが生じるのは、
平均年収は会社間で計算方法が定まっていない」
という致命的な欠陥があることが理由です。

これが原因で、
事業の性質上一般職や技術職の割合が多い企業が低く算出されたり、
転職者&就活生ウケを良くしたい企業が高く見えるよう集計したりといった例が続出し、

正しく機能しない指標となってしまったのです。

ここまでの説明で、平均年収という概念の危うさは十分伝わったとは思いますが
「何を基準にして給与水準を調べればいいんだ?」
と疑問に思った方も多いと思います。

勘のいい皆さんはお気づきかもしれませんが、基準とすべき正しい指標は 「30歳時の推定年収」です。

「初任給は企業間で差がつきづらく、
キャリア中盤以降(40歳〜)は個人の能力次第で大きく変動してしまう一方で、
30歳推定年収は年功序列的に、基本的に誰でも到達できるから』

というのが理由です。

それでは30歳推定年収を調べるにはどうすればいいのか。

転職サイトやOB訪問で調べてみてもいいですが、
より効率的に調べたいあなたにオススメしたいのが、
「人気企業100社待遇ランキング」
です。

就活生に人気の100社を待遇順にまとめた記事になっており、
掲載されている100社すべての30歳時推定年収も一目で分かるようになっています。

忙しいあなたのお役に立てれば幸いです。
ぜひご検討ください。

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ここまで読んでいただきありがとうございました。

それではXでお会いしましょう!

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