心を整えておくということ。
こんにちは。ワカルク代表の石川です。
私は、よく20代の若手女性から「仕事と子育ての両立で大切なことって何ですか?」と聞かれるのですが、迷わず「心を整えておくこと」と答えます。本日は、そう思うようになったきっかけと、そのために気をつけてきたことについて書き留めてみたいと思います。
こちらの記事にも書きましたが、私は文句一つ言わず、働きながら3人の子どもを育ててきた母の背中をみてきたので、学生時代から、自分も働き続けることは当然だと思っていました。
ただ、母とは時代も違う上、家業ではなく会社に勤めるので、きっと大変なことはたくさんあるだろうなと感じていました。
私が就職した2003年当時は、女性の総合職は増えてきたけれど、まだまだ結婚出産の壁は軽々とは越えられない時代だったからこそ、どうやったら現代の会社組織で女性が働き続けられるのだろう、と20代の割と早い時期から考えていました。
自分が将来、どんな組織でどんな仕事をしているかはあまり想像できませんでしたが、子育てしながら働くということは、相当なマルチタスクになる、ということだけは間違いのない未来だと思って、マルチタスクに耐えうる自分作りをしようと決めました。
マルチタスクをどうこなすか、を考えた時に、一番重要だと思ったのは、
「心を整えておくこと。感情の波をたてないこと。」
だと思いました。
例えば、子どものことで悩むことがあっても、次の日も仕事はあるし、仕事でミスをしても、家に帰ればおなかをすかせた子どもたちに食事をつくらなければいけない。
悪いことがあっても引きずり過ぎない、よいことがあっても浮かれ過ぎない。特に人間関係での悩みは最低限にして1つ1つの出来事を淡々とこなせるようになりたいと思っていました。
そんな自分になるために意識してきたことは3つです。
1、自分の心の声に耳を傾ける。
自分が今何を感じているのか?怒っているのは、守りたい何かがあるのではないか?悲しいのは、積み上げてきた何かがなくなったからではないか?自分の感情と向き合って、自覚して言語化することで、感情に流されずに自分を俯瞰して見れるようになり、次の一歩が客観的に判断できるようになるなと思っています。これは、かなり自分自身に問いかけ続けてトレーニングをしてきました。
2、自分の中の希望の光を見つけ続ける。
20代、寝る時間も惜しんで猛烈に働いていた時、数字を追いかけ続けるのはしんどいなとか、このスタイルで働き続けるのは無理だなとか、くじけそうになったことが何度もあります。忙しくマルチタスクになると、来たボールを打ち返すだけになりがちですが、これがこの先の自分のキャリアの幅を広げてくれるはずだ、苦手だけどできるようになったら、もっと難しい課題が来てもきっと乗り越えられる自分になれるだろう、と明るい未来をイメージすることだけは諦めずにやってきました。
わずかでも希望の光があれば、現実の感情に振り回されることなく、光の方向に向かっていけるものではないかなと思います。
3、人、環境のせいにしない。人の悪口は言わない。
私は母の尊敬するところの1つに、決して人の悪口を言わなかったことがあります。「●●さんがさぁ~」という話を聞いたことがありません。自分の環境について文句を言っていたこともありません。人に対して言っているような悪口も、実は自分のネガティブな心にフォーカスしてその傷を自分で広げているのと同じことだと思うので、私も母の背中を真似して言わないように気をつけてきました。
将来の両立のための自分づくりは、20代の仕事を通じて育てていけるし、その土台がライフイベントの波をしなやかに乗りこなすためのキーではないかなと思っています。
今の私も、超マルチタスクではありますが、日々心を整えて激流をしなやかに乗りこなしていきたいなと思っています。今日も明日もがんばります!
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