見出し画像

1つひとつをやりきることで水泳をもっと好きになれる

こんにちは🏊‍♀️Cheer Dreamers!代表の渡邊紗恵子です。今日は、静岡県の自由形の記録を塗り替えたり、日本選手権、インカレなど全国の大会で大活躍された佐藤祐弥さんにインタビューをしてきました!

1. 泳ぐのが楽しかった小学校時代

佐藤さん7


幼稚園の年少さんで水泳を始めた佐藤祐弥さん。お兄さんが先に水泳を習っていたことが水泳を習うきっかけになったそうです。基礎のクラスからメキメキと上手くなり、小学校4年生では選手コースへ。4泳法で特に苦手な種目はなかったと言います。
「泳ぐこと」が単純に楽しかったですね
そう笑顔で教えてくれました。


2. 強くなって見えたもの

佐藤さん1


「泳ぐことが楽しい」その思いで続けていた水泳ですが、中学1年生の冬にプールが使えなくなることから大きく状況が変わります。取材中、
若干顔をくもらせながら、「あの時は鬼のように泳ぎましたね!」と佐藤さん。同じ系列の別のプールでは、場所が狭くて練習がほとんどできないとの危機感から担当コーチが今まで以上にきつい練習を組んでいたそうです。

系列のプールに行く前の9月から12月までつらい練習を頑張り、加えて二次性徴により身長が大きく伸びたことからトップスイマーとして活躍をはじめます。1500mを得意としていたとのことですが、ちょっと変わったレース前の準備をしていたそう。
「レース前、スタート表で下調べをしてから今日はこいつについていこうと決めてから泳いでいました」

つらい冬を乗り越え、初めてのJO出場後全国でも名前がとどろき始めた佐藤さんは、サイパン島での合宿に呼ばれます。
「人生で一番辛い合宿」

そう言いたくなるほどとてもきつい合宿だったそう。ご飯を食べる時と寝る時以外はホテルに帰らず、プールにいたと言います。しかしそこで出会った全国のトップレベルの選手たちの出会いで大きく刺激を受けたそうです。皆自分がするべきこと、自分の記録を伸ばすために何をするべきか分かっていて負けず嫌い

佐藤さんは「今日の練習はあいつに勝とう」そう思って一生懸命つらい練習も乗り越えたそうです。

「足のひっぱりあいではなくて、お互い全力で泳いで、競う、そんな練習ができました。」

辛いサイパン合宿を経て、さらに記録を伸ばした佐藤さん。なんと静岡県の20年間残っていた、400mと800mそして1500mの記録を塗り替えてしまったそう。
その時、記録を塗り替える楽しさを知りました。
「大会のプログラムに自分の名前が書いてあるってなんかいいですよね!」
一生懸命練習をして、結果が出た喜びに加えて、「記録を残すこと」「大きな記録に挑戦すること」の喜びに気づき、その記録を目指すことが次なる目標になって行ったそうです。

3. 忘れられない、引退試合

佐藤さん4


水泳の名門「日本体育大学」に通い水泳に打ち込んだ佐藤さん。大学4年生のタイミングがリオデジャネイロオリンピックだったことからあえて日本体育大学に入学を決めたそう。大学1年生から2年生までタイムが伸びなくて水泳を止めようと思ったり、仲間に助けられて再び調子を取り戻した時など様々な出来事を経て、大学4年生の最後の大会「日本選手権」に出場されます。


オリンピック選考会だから、皆ピリピリしていましたね。話しかけんな、オーラが皆すごかったです
競泳界のレジェンド北島康介さんの引退試合だったこともあり、テレビもたくさんきていたとのこと。そのような独特の大会で、
俺、オリンピックの選考会で泳いでいるんだ
そうジーンと噛み締めたそうです。

結果はオリンピックという形ではあらわれませんでしたが、「今持てる全てのものを出せた。そう自分で納得することができました。」

生き生きとした顔でそう言い切った佐藤さん。
大学卒業とともに水泳を辞め、現在は会社で働きつつ、後輩アスリートのキャリア支援をされています。
もうやりきった。そう思えたから今は人生の次のステージに悔いなく進むことができています。僕の場合最初から輝かしい未来が見えていたわけではなかった。ひとつひとつ目の前のことを一所懸命にやって、その結果未来が見えてきた感じです。
そう最後に教えてくださいました。

4.小学生の頃の自分に伝えたいこと

佐藤さん2


「泳ぐことだけじゃない楽しさが水泳にはある」
頑張って泳いで結果を出した先に出会える、全国の仲間たちの存在無理だ…と思っていた記録を自分が出すことができたこと
競泳には、泳ぐこと以外にも楽しさがたくさんつまっている。
まずは泳ぐことを楽しんで、その上で一生懸命やってみよう。
そうすればもっと大好きな水泳を好きになることができるよ
そうキラキラした笑顔で語ってくれました。


つらい練習を頑張った先に待っている全国の仲間たちや、つかみたかったタイム。いきなり輝かしい結果を出すことはできませんが、まずはひとつひとつ目の前の練習を頑張って行くことで、「競泳」の楽しさをさらに知ることができるのではないでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?