見出し画像

愚痴を書く代わりに断捨離

そもそもnoteを始めたのは,周囲の人に言えない愚痴を吐き出すためだった。

病人の家族は愚痴が言いづらい。不満があっても,病気の本人が一番つらいとわかっているし,周囲にもそう言われてしまいそうだから呑み込んでしまう。しかし家族にも理不尽な思いやつらさもある訳で,それをこっそりここで吐き出そうという魂胆だった。

ところがいざnoteに記事を公開し始めてみると,なんだか愚痴が書きづらい。

病気の人が読んだら気を悪くするのではないかとか,ネガティブな内容はスキが付かないかなとか,ストレートに愚痴ると読んだ人が不愉快だから多少表現に工夫をしてみようとか,余計なことを考えてしまう。

おまけに最近の記事は,なんだか夫想いの妻みたいだぞ。

わたし,そんなではないし。

オットが抗がん剤治療のために入院したから,今度こそ愚痴の記事を書くぞと意気込んで(こういうことで意気込むのも変だけど)書き始めた。20行ほど書いたが,いざ文字化してみたら情けなくなってきた。

う~ん。

これを公開しても,すっきりしないな。かといって下書きに残すのもいやだな。

下書きを一時保存してもやもやしながら部屋を見渡して,ふいに食器棚の断捨離を開始。

長年処分しようとするたびにオットに反対された茶渋の染みついた急須を,ついに捨ててやった。

ふっふっふ。

ついでに欠けたカップや使わないお皿も,さようなら。

書きかけた愚痴も削除。

そうだ。オットの退職祝いにいただいた商品券で,心から気に入る食器を買いに行こう。

そのくらいのご褒美は許してくれるよね,神様。

よろしければサポートをお願いします。私が書いた文章で,誰かがちょっぴり元気になったらうれしいです。