転職6回したデザイナーが転職を始めようと考えだした時に読む備忘録 #6社目

私はグラフィックデザイナーを生業にして20年近く経つ。
同じ職種ではあるが様々な会社がある。
1社目はマス媒体メインのデザイン事務所。
2社目は安定の化粧品メーカー インハウスデザイナー
3社目 直クラメインのデザイン事務所。

4社目 外資系代理店

少しの間のフリーランス生活を経て
5社目 アパレル系代理店

●6社目 アパレル系メーカー インハウスデザイナー

連日の撮影等でワーカホリックな日々を過ごす。
そんな時、父親が倒れた。
健康や今後の人生について考え始め…

地元に残ってしばらく経ち、実家のバタバタも落ち着いた頃、ようやく東京に家を見つけ再上京した。
このまま地元でデザイナーとして新しく仕事を探すのも考えたが、新卒から東京で働いていた私は地元にはコネも無く、
友達も結婚、出産などで違う人生を既に進んでいて私には居場所がなかったのだ。
戻ってから少しして転職活動を始め見つけた会社が今いるアパレルメーカーのインハウスデザイナーだった。
給料も交渉してもらい時間もメーカーなので徹夜なんかは無いに等しい。
福利厚生もちゃんとしていて、産休育休も取れ安定している。
今度こそ最後の居場所になるのでは無いかと思い期待していた。
すると元々いたデザイナーは契約で私が入社した為、一年もすると契約延長を切られてしまう事になった。
いじけて仕事を率先して手伝ってくれなくなり、派遣を依頼したところ、その元上司からは辞める半年くらい無視される日々。
まぁ今までの経験からするとそんなものはどうでも良いくらいに思えた。
しかし、その後コロナがやって来たのだった…
アパレルメーカーは少し時代遅れな点があり、EC等にはあまり注力していなかったり、
WEBなどのメディアには遅れを取っていた。
そこで大きな変革の時を迎えてしまったのだった。
先ずは早期退職。
そして会社の合併。
早期退職で昔からいた実力のある人間達は続々と肩たたきにあって辞めていった。
お店も営業出来ない。
兼ねてからリーマンショックや地震など大変な時期に私は運が良く、
幸いにも入社してチームも無いので残れることになったのだった。
しかしその後、ECやWEBに力を入れたくなった会社には私の居場所が無くなってきた。
当初は紙媒体が無くてもSNSの撮影やインスタライブの手伝い等、動画もたまたまコロナ前に勉強していたお陰で作ることが出来て社内でも仕事を見つける事が出来ていた。

そんな時に、メーカーによく有ることでは有るが今の会社は部署移動やジョブチェンジを頻繁に行う事が多く私はグラフィックデザイナーの仕事は外部に発注するので他の事を行なって欲しいと言われ、ほとんどデザインは行っていないのが現状になった。
これは体の良いクビ?
慣れないExcelを操作しながら転職活動をまた始めるのだった…
しかし古いアパレルメーカーの中に居た私はコロナ禍で時代は紙媒体からWEB媒体。
そしてデザイナーにも数値で結果を求められる時代になっている事を今、とても思い知らされている。
心に響くビジュアル制作よりも売れるメディア。
マーケティング。オフラインからオンライン。
撮影は自社。

悠々自適なインハウスメーカーでこのままデザイナーを辞めるのか…
健康的で遊びも出来て充実した日々を過ごせてある程度のお給料も貰え何故転職したいと思っていらのか。
キャリアアドバイザーにも鼻で笑われた。

でもこのままで終わりたく無い。
勿論、会社員で安定した収入もあって幸せでは有ると思うがクリエイティブな物をまだまだ作っていきたいのだ。
そしてそれを生業にしたい。
まだ次の転職先は見つかってない。






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