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「人生論に至る」毎日ショートエッセー:古い羅針盤134章

人間は生き甲斐が必要である。それは言い換えれば夢を持つと言っても良いだろう。が、一方でそれを叶えるには資金も時間も必要で、一般論で言えば、若い時、時間は在るが、資金が足りない。一方、老いて来ると、もう後の人生は残っていないというジレンマである。至近な例で言えば、FIREも其処に課題がある。以前、真のFIREなる著書を紹介した事があるが、其処には究極のライフの在り方が示されていた。筆者の夢は旅する事。そして、著作に励む事であった。そうなのだ。資金作りは手段であって、目的ではない。しかも、FIREに行き着けば、既に資金作りは卒業し、次ステップへと進まなくてはならないのだ。昨年末のTVでは鬼籍に入った谷村氏の後年の諸活動に触れていた。全国ツアーのみならず、中国との友好促進、子供たちへの音楽布教、等々、かなりの積極的だったようだ。社会貢献という形を自らのクリエーターとエンターテイナーとしての能力を果し切った人生だったようだ。しかるに、私もそろそろ、会社教ともお別れする時期かとも考えている。

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