「沖縄という鬼門」毎日ショートエッセー:古い羅針盤142章
日本が属国であるという事実。否、自衛という大変さ。この程よい都心近くには、以前紹介したように自衛隊の基地がある。正確には駐屯所ではあるのだが、週半ばにはヘリコプターの爆音が鳴り響き、且つ、常に交通渋滞に出逢う環境に置かれると、非日常と日常の狭間を感じない訳にはいかないのだ。それ以上に、敗戦前に一手に米軍の猛攻を愚かな本国の兵士と共に、半ば強制的に参戦させられ、市民の多くを殺され、更には、終戦後も多くの土地を占領され続け、中国やソ連に睨みをきかせ、結果的に本国を守る盾代わりにされている沖縄。元々は琉球王国を成し、本国よりは中国との親和性の高い歴史を持つにも関わらず、本国の犠牲にずっと耐えている苦悩の日々であろう。先日、NHKで、沖縄列島のその昔を知る機会があった。以前は現在の沖縄諸島全てを包含する巨大な島であったのが、現在は海面下へと埋没した結果、あの綺麗な白浜(サンゴ礁の死殻残)が誕生したとか云々。人間の与り知らぬ遠い昔には、もっと違う景色が見えた事だろう。
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