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「アイデンティティの欠如」毎日ショートエッセー:古い羅針盤125章

人生の中では数多く、自分を見失う時がある。もちろん、私にも在った。人生の転機なんて美しいものではなく、限り無い喪失感、そして、絶望にも近いものだ。其処からどう這い上がったのか、記憶も定かではないが、永い時が解決したのだろうと思うし、兎に角前に向かって何かをチャレンジすることで乗り越えて来たのだろうと思う。でも、多分、それは諦観に近く、忘却ではない。自然の脅威を含めて、人間には越えられない大きな壁があり、生あれば、必ず死があるように、盛者必衰の過程の中で、右往左往、七転八倒の人生。それがごく普通の人々の在り様だと思う。「荒地の家族」:佐藤厚志氏を読んでいる。

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