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「自然脅威の中で」毎日ショートエッセー:古い羅針盤128章

先月初め、台風一過を経験した。台風が直撃したのではなく、それによる低気圧が既存の梅雨前線と合流して、記録的な線状降水帯を形成し、各地で集中的な大雨を齎した。被害が予想以下だったが、相変わらず、土砂災害や洪水被害が散発し、予想外との被害者たちのコメントがニュースで流れていた。しかし、冷静に見ていると、地政学上はそうした脅威に近い土地柄で発生しており、つくづく、土地から離れることの出来ない人間の社会の限界を思い知らされている。この自然災害の脅威に建国以来悩まされている我が国では、そうした恐怖から逃れるには、移住しか手立てはなくのが現状だ。財政破綻も近づき、多くの富豪家は海外移住もしくは海外資産移転等、しっかりとしたリスク管理を行っているが、庶民の殆どは台風一過という諦観にて、厳しい現状を受け容れているのだろう。

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