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女は男になにをされると逆上するか

お笑い芸人さんの不祥事が相次いでいますけど、今回の多目的トイレの人、そのお人となりは存じ上げませんが、どうして相手の女性を怒らせ週刊誌に売られるはめになったのか、その理由をわたしなりにいろいろと考えてみました。

(なんかニュースを見ていたらモヤモヤしてきてしまったので)

場所が悪かったのか?

まず、これは違うと思います。
なぜなら以前、ある俳優さんが密会の場としてビジネスホテルやラブホを利用していたことでケチだと叩かれていましたが、多目的トイレをそういうことに使う人は、おそらく金銭的事情からというより、趣味嗜好からそういう場所を選んでいる可能性があるからです。

世の中にはさまざまな人がいます。
その中には女性とことを致すのには屋外でなければダメだとか、立会人がいないとダメだとか、それこそ『千夜一夜物語』の王さまみたいに毎晩新しい女性を取り替え翌朝首をはねないとダメだとか、とにかくいろんな人がいます。
そのうち時代がすすんでくれば、

「いやオレ宇宙空間でないとダメなんで」

とか言い出す御仁が出てくるかもしれません。

(イーロン・マスクさん出番ですよ!)

ですから、場所が悪かったから売られたのではないと思います。

では金額が悪かったのか?

昭和生まれのわたし個人の意見としては、まず金額に関係なく、男女関係に金銭のやりとりが出てきた時点でアウトです。バッグの上にポンと1万円。恋する女にとって、男性とのゼロ距離接触後にこれほどの侮辱があるでしょうか。

しかも確かあれは柴門ふみ先生の漫画『同級生』だったかな、失恋したヒロインが自暴自棄になり、街でひっかけた男とそのままノリでやってしまったら、翌朝枕元に数万円が置かれていてショックを受けた、というのがありました。
これなどはたとえかりそめの相手との一晩の逢瀬でも、たとえ金額が高くても「金で買われる」のは女にとってNGという好例です。
だから金額、関係ありません。...ということを力説していたところ、

「いや、それは10万円だったら女はなにも言わなかったはずだ」

と主張する男性が現れました。

愛ってそういうことなんだ

私は碇ゲンドウみたいにかけていたメガネを光らせ、中指でずり上げて問いました。

「ほほう、してそのココロは?」

すると彼は答えました。

「1万円はやっぱりマズいよ。キミは金が出てきた時点でアウトだというけれど、やっぱり金額の大小ってのはそういう場では大きいよ。中にはポンと10万円渡されたら『あら、ワタシってそんなに価値あるのかしら?』なんて喜ぶ女がいるかもしれないじゃないか」
「へえ、じゃあなた、毎回10万円払うの」
「オレは女に金払ったことなんかない」
「ならなんでそんなに女取っ替え引っ替えしてるのに誰からも刺されないの」

すると彼は答えました。

「オレはもとからそういう奴だと周りに知らせているからだ。へんにキレイなイメージつけてお茶の間の人気者になる気なんかない。だからオレが今さら何やったって誰もなんにも言わないのよ」

ただこの人は、見てると付き合った女の子には必ず仕事をあげてるし、なにより彼女の目をじっと見てよーく話を聞いている。一緒に食事に行けば必ず相手のために椅子をひき先に相手にメニューを差し出す。要するに相手をとことん人として扱っているわけです。これはいくら彼が女たらしでも刺しにくいだろうなと思います。

男の真価は修羅場の時に問われるとわたしはつねづね思っているのですが、そういう時必ず思い出すのが作家の伊集院静さんのエピソードです。

付き合っていた女性と別れ話になり、彼女がもし私を捨てたら今ここでノドを突いて死にます、と首に包丁を押し当てたところ、キミそれは向きが違うよと大真面目に丁寧に包丁の向きを直してあげたという。

へー、愛ってそういうことなんだ。
まだおぼこかった頃のわたしはなんの脈絡もなくそう思ったものです。

...と、話がいつの間にか支離滅裂になってしまいましたが、要するに人に恨まれないためには人間関係は普段から丁寧にやった方がいいってことなんだろうな、と昨今の芸人さんたちの不祥事を見てるとわたしは思います。

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