FFCCでアドバンス繋いでマルチプレイしたかった

ミニゲームで遊んでみたかったなあ。

先日ついに『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』のリマスターが出た。
「一番思い入れのあるゲームは何ですか?」と訊かれたら、ちょっと迷った末に「クリスタルクロニクルですね!」と答える。

小学生当時、多分一番起動していたゲームだったんじゃなかろうか。ただ、一緒にゲームボーイアドバンスを繋いで遊んでくれるお友達は一人も居なかったので、シングルプレイでしか選んだことがない。別に悲しくはない、シングルプレイだとモーグリが一緒に旅してくれるから。

何が良いって、音楽がべらぼうに良い。ゲームを初回起動して一番初めに流れる、オープニングテーマ曲の「カゼノネ」。ぽろん、とハープが静かに音を立てて、谷岡久美さんの落ち着いた綺麗な歌声が物語の始まりを告げる。星空と、緑豊かな大地、旅に出る者の志と、決意の曲。もう、最高。
このオープニング曲「カゼノネ」がとにかく好きで堪らなくて、『クリスタルクロニクル(FFCC)』を起動して”はじめから”を選び、オープニングムービーを最後まで見て、リセットボタンを押して、また”はじめから”を選んでオープニングムービーを見る……なんてルーティンを延々としていた時期が発生していたこともある。おそらく我が家のゲームキューブは、『FFCC』のオープニング曲を聞くためと『どうぶつの森+』でリセットさんに会うために一生分押し切ったと思う。今思い返すと「こいつやべぇな」と少し思う。でも、それくらい『FFCC』の音楽が好き。

「サウンドトラック」というものを買ったのも、FFCCが人生で初めて。こっそり貯めていたお使いのお釣りをかき集めたは良いものの、発売日から幾分か過ぎてしまったためCDショップに置いておらず、結局親戚のお姉さんに相談してネット通販で買ってもらった。それはそれは感動した。
サウンドトラックを聴くようになり、ゲームキューブのリセットボタンが押されることも段々と無くなっていき、結局、あの頃自分がゲーム本編をどこまでやったのか。正直なところあまり覚えていない。

2019年、リマスター版の発売が決定したと聞いてからずっと楽しみだった。旅の続きをしなければ。キャラバンの行く末を見届けねば。
メインキャラクターはもちろんクラヴァットにして、8人分の名前を考えるのに苦戦しながらもセルキーを贔屓にするのだ。


入院していた頃、いつの間にか家族に自室を片付けられていてプレステ2やゲームソフトを幾つか捨てられてしまったことにショックを受けた高校生当時の自分に「とりあえず大丈夫やで」って言ってあげたい。
きっと「何が大丈夫や!」「ゲームキューブは本体あるからまだ良いけど、プレステ2は本体も捨てられてんで!?」とか泣き叫び喚き散らかすと思う。大丈夫、FF10もリマスター出ること教えてあげるから。

「知らんわ!自分の好きなもん勝手に捨てられてた今が一番悲しいんや!」って言い返してくると思う。絶対そう。そしてきっと何も言い返せない。


今、キノコの森で雫あつめたところ。次は鉱山にむかいます。

あなたの好きなアイスは何ですか