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詩集B(20代の頃に書いた作品群)

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社会派ミステリー小説、PHASEシリーズの著者 悠冴紀が、大学時代から20代の終わり頃にかけて書いた(今へと繋がるターニングポイントに当たる)詩作品の数々を、このマガジン内で無料… もっと読む
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2022年9月の記事一覧

詩 『子供の創作』 (※20代半ば頃の作品)

作:悠冴紀 子供の頃 『子供』でいると笑われるので 私はずいぶん背伸びをしていた 子供の頃 自我不在の人形でいると 良い子だと褒められるので 私はひどく自分の個性を恐れていた 青年の頃 気を抜く度に揚げ足を取られるので 私は終始張り詰めて暮らすようになった 青年の頃 本当のことを指摘する度に罰せられるので 私は装いと沈黙で身を護るようになった やがて 『子供』の悲鳴は忘却の彼方 物事を必要と不必要とに分類し 乾いた合理主義を説き始めた私 口々に『大人』と呼ばれるよ