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【何度も出会いたい言葉】聴す


響いた言葉①

最近、お気に入りのポッドキャストがあります。

笑い飯の哲夫さんが、月替わりのゲストを呼んで仏教に関する話をしていく番組。

今月のゲストは、須磨寺の小池陽人さんという方でした。

まず、哲夫さんと波長が合うのか、会話が軽快で聞いていてとても心地いいな、と感じました。
哲夫さんって、正直な人みたいで、合う人と喋ってるな、というのは声のトーンでわかってしまいます。
合わない人と喋ってるときはトーンが神妙で、しかもひたすら「すみません」って謝ってます。(笑)

MCとしてそれどうなの?
って声があがってきそうですが、
私、こういう白黒はっきりした態度取る人、
好きなんですよね。

そんな、楽しい会話だけ盛り上がっちゃう哲夫さんの番組なので、
どうしても、番組の楽しさ?ポジティブさ?に差がでます。
(哲夫さんと合わないゲスト回がおもしろくない
わけじゃないのが不思議で。
盛り上がってないだけで、非常にありがたい話だったりするから、
やはりお坊さんのお話って尊いですよね。)

とにかく、今回は楽しい雰囲気の軽やか回なのに、
お話も心に響いてありがたく、
記録しておきたい、と思いました。

聴すってなんて読む?

タイトルに書いた「聴す」。なんと読むかわかりますか?
「ゆるす」なんだそうです。
陽人さんがおっしゃるのは、
「私たちは人の話を評価してしまって許せなくなるとき、
ありますよね。
長いな、とか、オチがないな、とか。」と。

人の話を最後まで聴くためには
人のことをすべて「ゆるす」ことが大事なんだと教わりました

小池陽人

法話をお話になる立場の方が「教わりました」という
謙虚な姿勢で締めるお話のスタイルも素敵だな、と私は思いました。
是非、この回のポッドキャスト、聴いてください!

響いた言葉②

同じ回で、実はもっと響いた言葉があります。

答えは質問の不幸

小池陽人

「質問の答えがすぐにわかってしまうと、
学びがそこで終わってしまう。」
とのことでした。
たしかに、特に現代は、「あれってなんだっけ?」って思って、
すぐにスマホ出して検索したら
答え出ちゃう時代ですね。
そう、言われて久しいですね。
私も、疑問に思ったことは手っ取り早く済ましたい世代の人です。
知りたいことはYouTube検索ですわ。

だけど、
この2つのありがたい言葉、
一つ一つを噛みしめて、2つの点が線で繋がって、
私は大きな気づきを得ました

子供が生まれて以来、
私は人生を架けた問の答えを探し始めました。

特に、ビジネスにトライして、挫折して、
この疑問が際立ち、答え探しに焦っていたように思います。

私が世界に向けてできることってなんだろう。

人生の問

浅田真央ちゃんや、大谷翔平選手みたいに、
自分の才能やたぐいまれなセンスが生まれながらにわかってたら
どんなにいいだろう。

思ったこと、ないですか?

私は30超えてもまだ答えに辿り着いてない。
だけど、

答えは質問の不幸ならそれって
豊かなことかもしれない
と、思わせてくれました。
(真央ちゃんや大谷選手は豊かじゃないなんて言いませんよ。
もちろん、彼らのレベルの葛藤や問の答えを探す旅があるに違いありませんから。)

この法話を聴いて、常に、
「私が世界に向けてできることはなんですか?」っていう問いを
頭の片隅に置きながら生活してみようと思いました。
そうすると、人の話も「聴せる」と思うんです。

だって、誰かの何げない一言に
答えが詰まってるかも知れないから。

いや、むしろ、その人の話それ自体が答えじゃないかもしれない。

「聴(ゆる)した話」と、後に起きた事象が繋がって
答えになるかもしれない。


人と繋がって「聴(ゆる)して」、
そしてそれをアウトプットして繋がって、
やっと答えが出てくる。
かもしれない。

それは
死ぬ直前まで出ないかもしれない。

それは
死んでからやっと出るかもしれない。

陽人さんは「おみやげ」にも言及されていました。
問をの答えを探し、
偉い人に話を聴きに行ったり、
分厚い本を読んだりする中で、
答えとは関係ない知識がついたり、
学びを得られたりする、
それを「おみやげ」とおっしゃっていました。
チャーミングな表現ですよね。


私の人生の問はグーグル検索じゃ出てこない。


私は、問の答えを出すことにこだわらないで、
問の答えを探す旅でいただく、
「おみやげ」にいくつ出会うか。

それを楽しみにしたい、

なんて思わされました。


とっても貴重な私の「おみやげ」
小池陽人さんの
法話が詰まったYouTubeも
シェアしときますね。

お読みいただき、ありがとうございました。
一緒に旅を楽しみましょう。

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