2022.12.14. 15時43分




2022.12.14 昼

昨日からバタバタしていた我が家。

朝、病院からの電話で2.3日が山場であり
頑張って1週間と。

私のおばあちゃん、83歳。

病院ベッドに横たわり体に管を通され、
手足は固定されている。

呼吸は、うまく出来ないため小さな声で
「あぁ、あぁ」と聞こえる。

黒目は濁り、焦点が合わない。
瞬きもそんなにしない。

苦しい?と聞くと、「うんん」と、ちゃんと返してくれる。
大丈夫?と聞くと、「うん」と、返してくれる。
また来るね。と言うと「宜しくお願いします」と。

きっと苦しい時にちゃんと
丁寧な言葉を使える人だから
すっごく心が綺麗なんだろうな。と思った。

沢山喧嘩もしたし、嫌な時もあったけど、
母子家庭で普通ならなかなか出来ない様な事も惜しみなく小さい時からさせてくれて、
側で支えてくれてた。
不自由なく好きな事を好きなだけやらせてくれた
そして誰よりも、
私の活躍を楽しみにしてくれてた。

なのに…
素直になれなくて伝えたい言葉や感謝を
伝えられてない自分がいた。

本当はしっかり意識があるうちに、
「ごめんね」「ありがとう」を伝えたかったが
何処かに恥ずかしさがあり言えず、
意識が遠のいてる今日、目の前で
「ごめんね、ごめんね」と小さくいい
「ありがとう」とさらに小さく言った。

多分、聞こえてても聞こえてなくても
自分がおばあちゃん目の前にして、
この言葉を言えた。と言う事に自己満足をした。

よく、人が死んでからじゃ遅い。
生きているうちに、感謝や楽しい事などをするべきと聞くが、正直身内に死がなかった為
分からなかった。

初めてよくわかった。

帰りにそっと触った肩は、昔と変わらず
暖かくて柔らかくてなで肩だった。
少し触れただけでとても身体中に柔らかな暖かさが伝わった。


きっと今晩、もしくは明日また病院から電話が来て報告を受けるのであろう…


ばぁちゃん。がんばれ。