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2020年4月の記事一覧

2020.04.30オムニバス三部作

2020.04.30オムニバス三部作

【君が見ていた隠れんぼ】

屋上にあがる最後の一段で慣れない煙草がおとなびている

気にかけて触れる膝の感触を狩りでみている君との距離を

後戻りできない恋の置き去りはメトロホームのゴミ箱の前
#短歌 #現代短歌 #恋愛短歌

2020.04.28

2020.04.28

おさがりのシャカシャカジャージ上下ゆえ掌を隠すおおきさでした

可愛いは武器だキュンとくるあの娘が映える紅(あか)のeye shadow

SOS彷徨う適量を馴染ませ溶かす珈琲の、フレッシュ!ミルク!
#短歌 #現代短歌

2020.04.27

2020.04.27

雨降りの予定のメニューどこからがはじまりになるのか知らないの

食べすぎはだめよと置いていった・レーズン・ナッツ・ピーナッツ・アーモンドら。

君に降り立つ光の陰でぬくぬくと育つきのこは疎らです。
#短歌 #現代短歌

2020.04.23 (初めて短歌というものに出会った処女作 ) 初期アイコン(画像)

2020.04.23 (初めて短歌というものに出会った処女作 ) 初期アイコン(画像)

2016/01/21
前髪の分け目を変えた違和感は慣れ親しんで今日も編む

2016/01/22
細き線 わずかな曲線に 目を奪われて 儚くも見え 強くも見え

2016/01/22
触れたいと手繰り寄せたり眺めたり
つながっているような見たい糸

2016/01/25
夕暮れに
遠くで映える
雲ひとつ
光をまとい
あかね雲

2016/01/27
おちた恋を 愛に育み愛おしく やさしさ生まれ

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2020.04.15

2020.04.15

コンビニのカーテン越しの隙間からやりとりをする金銭授受を

蝶が跳ねる 春の陽射しのまんなかであしもとからひらひらと舞う

一斉のmail逃げる口実を掲げて朝のMacでひとり
#短歌 #現代短歌 #時事短歌 #在宅勤務短歌

つらたん…(ところで。つらたんは死語ですか?)

つらたん…(ところで。つらたんは死語ですか?)

世の空気を読めない鳩の行く末に雛が育ってゆくのでした(ゆかないのです)

鳩除けの囲いや網やとげとげの有刺鉄線縄張り階の、

猫に餌 鳩に巣の、いっしゅんの生をあたえてにげるひとの害
#短歌 #現代短歌

2020.04.14

2020.04.14

よくわからないまま過ぎゆく日々を「ゆ」という微熱で支えてゆくの

「ゆ」←コロナウイルスの熱に関係してるわけではなく、眠いだけです。

一蓮托生あたしとならばコロナ情勢 乗り越えていけるはず。

カ ン パ ネ ル ラ 一語ずつ離してうかぶ語の意味に理由(わけ)などなくて
#短歌 #現代短歌 #時事短歌 #詩的な短歌

2020.04.14

2020.04.14

!と鳴くせいいっぱいの音高に掴まっているつり革みたく。

戯れに織りなす時間(とき)をなんどでもなんどもなんども後悔してる

うつぶせの君待つひとがHighwayを駆け抜けてくる雨の夜
#短歌 #現代短歌

2020.04.13

2020.04.13

ありあまるぼっち感さえ記述する記載の履歴に嘘がないこと

いちにちのすべてを覆う雨風の音は鳴り止まず 日が暮れる
#短歌 #現代短歌

2020.04.13

2020.04.13

雨の中 訪問に向かうびしょ濡れの君をママコートが守ってる

雨なんかぶっ飛ばしてく大風の猛威劇場を終演にして

きっと君、なんとも思っていないけどコロナ期を越えたら近づける
#短歌 #現代短歌 #時事短歌

2020.04.13

2020.04.13

オリーブの香りいろづくレタス森なんて野菜にoilかけている

アドレナリン消滅してるクールダウンうんうんとほうけているの

余裕がつくる笑顔ならいつだって筧美和子は頑張っている
#短歌 #現代短歌 #詩的な短歌

2020.04.12

2020.04.12

停留の6872歩がとまるMCのカーブをふたやまこえて、いる

MC←マクドナルド
#短歌 #現代短歌 #詩

2020.04.12

2020.04.12

ゆつくりと鼾かいてる鎮静の朝に束の間の安堵と&、

春でも風は昼下がり 中古車の展示みさだめる異例のふたり

めずらしく走るパパの偵察をよぎなくされるチャリコらの春

春風のなかを予期せぬ冬のコートが揺れる 一斉に 手洗いの
#短歌 #現代短歌 #時事短歌 #在宅勤務短歌

2020.04.12

2020.04.12

夢だった なんてウイルスが存在しない日に時間(とき)を飛べたのならば

いつもより開<あ>かないあーのくちひらいたひだりのかどに痛みが、はしる

脚を組むキミの目の前をチャリオらが颯爽と駆け抜けていく
#短歌 #現代短歌 #時事短歌