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労組満足度向上術 (8/16)すべての活動は組合員の声から

書記長になり、なぜ1年で組合員の満足を向上させることができたのか?今回はそのポイントについてお話ししてみたいと思います。全部で16個のポイントに絞って全16回にわたってご紹介したいと思います。

ポイントその8 すべての活動は組合員の声から

個別の活動がどのような経緯で始まったものか、把握できているでしょうか。伝統的な取り組みを大事にしていると、それは"今"の組合員の声から始まった活動ではない可能性が高くなってきます。"今"の組合員の声から始まっていない活動に、"今"の組合員を巻き込んでいくことは、結構難しいです。それはやはりどこか他人事であるからです。どうしても感情が載せきれないからです。

そのため、重要な活動であればあるほど、"今"の組合員に合わせてどうすべきかを毎年確認する必要があります。活動の意義を常に見直して変えるべきところはしっかりと変えていかなくてはならないという覚悟を常に持ち続ける必要があり、伝統を守るためには、絶えず変化が必要であることを心得て、厳しい目で活動を仕分けしなくてはなりません。

ただし、長くやってきた活動を突然やめる必要はありません。長くやってきた活動は、なんだかんだ言って時の試練を超えてきたものですから、やはりキラリと光るものがあるはずです。そのコアの部分だけを残して、活動を言い形に変化させていくことが大事です。

ここまでの4つのポイントは、全ては組合員のために

労働組合は何のためにあるか。最重要ステークホルダーは組合員です。その組合員を向いた誠実さこそが守られるべき信念です。組合員のためにできる最大限のことをする。これは今も昔も変わることのない信念です。しかしながら、活動が長くなってくるとやることが目的となってしまい、組合員に向いた活動かどうかを見直すことすらされなくなってしまいます。いや、見直しているつもりが、全然見直せない目になってしまいます。それはやはり人間の常であり、新鮮な目で見ない限り見えてこない世界です。

もしも、労働組合で新しいポジションに着いたとすれば、やはりその時の違和感や課題認識というのは、本物だと思います。それを今までの活動を大事にするというマインドではなく、今労働組合と組合員にとってベストは何かという"今"に焦点を当てた活動こそが、生き生きと組合員も参加してくれる良い活動になるわけです。

そして組合を一番に評価するのは、組合員です。組合員目線で全ての活動を捉えることは基本中の基本ですが、これもまた意外と難しいです。着実に、客観的に、柔軟に活動を見つめ直していきました。

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