【椎骨動脈解離:9】退院して3ヶ月後の検査&診察
2023年の大晦日から両側椎骨動脈解離を起こしつつも、脳梗塞・くも膜下出血を起こさずどうにか乗り切り、二週間の入院生活を経て無事に退院しました。
1月末のMR &外来受診では、解離した部分の回復度合いはまずまずと言われました。
このまま血管がうまいこと修復されて、動脈瘤などにならなければ手術なども不要、晴れて自由の身になれるとのこと。
その「うまいこと修復される」のを目指し、後の2月・3月も全力でおだやかに過ごしました。
一時的に頭痛が続いたことはあっても、ロキソニンで対応できる程度。
万が一にもまた解離が起きたり動脈瘤ができるようなことがあってはなりません。わずかな取材で済むくらいのライター仕事のみ、ゆるゆると続ける日々でした。
国内旅行や帰省には出かけましたが、飛行機や新幹線などに乗っても特に問題はありませんでした。
さて4月も半ば。3ヶ月たったところで再びMRの検査&外来受診です。
ノーメイク、金具なしの服装でサクッと出かけます。
ちなみに私の通う病院ではマスクが必須ですが、鼻にフィットさせるワイヤー(金属製のもの)が入っているマスクではMRの機械には入れません。ワイヤーマスク派のみなさまはご注意ください。
さて検査の結果を診察室で聞きます。まず先生が笑顔。いい感じです。
入院中の画像と、先ほどのMR画像を見比べると、素人目にも明らかに血管がまっすぐになっています。
当時はあまりピンと来ていなかったけれど、回復してから改めて並べて見れば、当時の椎骨動脈がボッコボコだったことがよく分かりました。こわい。
先生がおっしゃるには、かなり経過は良好。動脈瘤などはできておらず解離部分も治ってきており、ほぼ完治に近い。
もう普通に生活はしていいけれど、特にぶつけたとかひねった等のきっかけはないのに椎骨動脈解離が起きたのだから、自分は体質的に危険、脳の血管が弱いという意識は常に持っておくように。
今後、加齢などで血圧が高くなってくるようであれば、薬を飲むなど早めに内科的な対処をしていくのもいいかもしれない。
とのことでした。
まずはほぼ完治とのことでよかった。がんばった。
ただし、また起きる可能性もゼロではないというのが厄介です。
もともと偏頭痛持ちの人は脳血管疾患を起こしやすいという情報をどこかで見かけたりもしましたが、それならばもう仕方がない。
花粉症であるとかお腹を壊しやすい等のように、「脳の動脈が弱くて解離しやすい体質」というのがあるのかもしれません。10年越しに2回も罹患した千鳥のノブさんもそうなのかも。
今後も血圧は高くならぬよう気をつけます。
また、この頭痛はちょっとおかしいなと感じた時には、ためらわず脳神経外科を受診しようと思います。
しばらくMRの検査も受けなくて良さそうなので、うれしくてかなり久しぶりにピアスを開けました。(当然ですがMRは金属NGなのでピアス厳禁です。脳ドッグのMRIなど受ける予定がある人は、ファーストピアスを卒業できるタイミングを計算しておきましょう。基本的には問題なく検査が終わってからのピアッシングがおすすめです。)
椎骨動脈解離の経過、一患者の例としてどなたかの参考になれば幸いです。
地味に痛いしちょっと怖い病気だけれど、同じ病気になった仲間のみなさまが、どうかうまくやり過ごせますように。
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