【椎骨動脈解離:2】 どんな痛みだったのか、どのように受診したのか
前回ざっくり書いた経緯、もう少し細かく記します。
椎骨動脈解離の自覚症状は「突然後頭部を強く殴られたような激しく鋭い痛み」などと表現されることもありますが、自分の場合はそこまで強いものではありませんでした。
もちろん痛みはあるけれど、数日間は「何だか痛いな」くらいの感覚。
緊張型頭痛かな、生理前だからかしら、と感じて市販の鎮痛薬を飲むなどしました。
痛む場所はずばりココ!という特定はできず、後頭部全体がぼんやりと痛い。
片頭痛のようなズキズキする拍動性の痛みではなく、後頭部の広い範囲がぎゅうっと締め付けられるような感覚で、首のコリのようなものもありました。
ちなみに子供の頃から頭痛持ちだった自分は、頭痛への耐性がそれなりにあります。
同じようにもともと頭痛持ちの人であれば、何となくやり過ごしてしまう程度の痛みと言えるかもしれません。
椎骨動脈解離は、必ずしもとんでもなく強い痛みから始まる訳ではない、と覚えておくと良いのかも。
むしろ、これはちょっとおかしいなと感じたのは痛みの強さではなく、いつまでも治らなかったという点です。何しろ一週間たってもおさまらない。
夜ベッドに入っていても痛い。いつもの枕では頭と首が痛くて、バスタオルを折り畳んで枕代わりにするなどしました。朝起きてもすっきりせず鈍痛が続くので、市販薬をいくつか飲みました。
一週間が過ぎ、仕方なく脳神経外科クリニックを受診することに。
とはいえ、何か重大な病気があるとは考えていませんでした。
痛みの質は片頭痛とはちょっと違うけれど、市販の鎮痛剤では効かない。
何か合う薬を処方してもらえたらいいな、という感覚でした。
若い頃に片頭痛の発作を起こすことがあり、脳神経外科でレルパックスやマクサルトなどを処方してもらっていたので、何かぴったりの薬があれば痛みは治まるだろうと思ったのです。
病院へ行くにしてもアテは特になかったため「札幌 脳神経外科」などの適当なワードで検索しました。CTやMRIの検査が受けられそうで、場所も便利なクリニックに決定。
札幌駅の駅ビルにある脳神経外科クリニックに予約なしでふらっと行きました。ここは医療モールになっており、内科や整形外科、健康診断のクリニックに調剤薬局などもフロア内に同居しています。MRやレントゲンなどの検査機器は複数のクリニックで共同利用する仕組みです。
それゆえ脳神経外科はすいていても人間ドックにやってきたサラリーマン風の人がわらわらと座っており大混雑。当日ではMRに空きがなく、検査は次回ということになりました。
設備があっても予約しなければ(よほど緊急性を要する場合を除いて)検査を受けられない可能性もあるので、クリニックを選ぶ際はその点も考慮しておくといいかもしれません。
先生の問診を受け、この日の検査はレントゲンのみ。先生は「ストレートネックがあるし緊張型頭痛かなあ」と言いつつも、来週MR検査をしてから診断を確定するとのこと。
頭痛は続いていたけれど、確定診断は持ち越しになりました。
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