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母が16年前に作った絵本が生演奏とプロのナレーターさんによって蘇りました。

https://youtu.be/zfpbTxOSAhU?t=951

女手一つで娘3人立派に育て上げてくれた母の、
一人の女性としての半生が挿絵と共に綴られていました。

可愛い女の子として大切に育てられた幼少期。
運命の出会いからの結婚、3人娘を出産し、早すぎるパートナーの死。

母の気も知らず伸び伸びと育った私にとって、
母から見える景色をこういう形で感じられることに感動。

今や私も娘を持つ一人の母となり、一人の女性として母の半生を振り返り、なんとも言えない気持ちで胸がいっぱいになりました。

「気がつきゃ グルッとひとまわり
元の自分に戻るだけ」

その言葉通り、私が20歳を過ぎた頃から、母はすっかり自由を謳歌している。

たくさんの友達に囲まれ、自分らしい生き方を模索しながらいつも前を向いて生きているように見える。

「娘のために」「家族のために」

それよりも、女性は「自分らしく」「楽しく」前を向いている方が家族も嬉しいと思う。

女性に生まれて良かった^^
母の娘に生まれて良かった^^

そんな気持ちになった35歳の夜でした。
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「女の半生」

なんの 悩みも
苦しみも 悲しみも
知らない

かわいい かわいい
あかちゃんでした

蝶よ 花よと
育てられ
「お嬢」と呼ばれた
時もある

若気のいたりと
いうことか
運命の出会い
運命の人と
思いこみ

お似合いのカップルと褒められて
夢いっぱいで
ゴールイン
「死ぬまで一緒だよ」

甘い食卓
二人の世界も
つかのまに

「えーっ!!」
わたしがママァ?!
あなたがパパァ?!
信じられな〜〜〜ィ!」

「女の子ですヨ」
「ありがとうございます。」

「女の子ですヨ」
「そうそう、きょうだいは同性の方がいいものねぇ」

「女の子ですヨ」
「…そうですか…」
気がつきゃ
堂々たる 三人の子持ち
と、なりにけり

”ありきたり”、”平凡”の偉大さに
気がつかないでいた時に
あなたは逝ってしまったネ

たしかに「死ぬまで一緒」だったけど
チト早すぎませんか?
話がちがうんじゃありません?

呆然としていた日々
しかし、現実は待ってはくれない
三度の食事、洗濯、掃除…
「はぁ〜…
思い悩んでいてもはじまらないということネ。
なんて根明で前向きな性格なんでしょう」

わたしがしっかりしなければ

「いい?ちゃんとママの後ろをついてくるのヨ?
大丈夫、ママがいるから心配することはないのよ」
肩に力が入っているのはママ一人

親の心 子知らず
娘たちは サッサと育っていきました
サッサと 自分の道を
歩き始めています
とり残されているのは
親の私の方?

女の人生カルーセル
華やかに楽しく
現実世界は見て見ぬふり

浮いたってたかが知れてる
沈んだってたかが知れてる

気がつきゃ グルッとひとまわり
元の自分に戻るだけ

クサッテモ タイ
フトッテモ モナリザ

微笑みを忘れず
ひとを愛し
人から愛される
永遠のモナリザをめざして

かわいい おばあちゃんに
なれますように…

あと半分の人生をがんばろう

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