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『中之条ビエンナーレ2023』をバス&徒歩で巡ってみた話(1)

午前9時半、都内からいくつかの鈍行列車を乗り継いで、目指すはJR吾妻線・中之条駅。約3時間という決して短くはない移動時間だけど、車窓からの風景が都心の灰色の巨大なビル群から徐々に雄大な山々や秋色の田んぼに移り変わっていくのを眺めていると、それに合わせて心が次第に穏やかになって、旅情を感じられる。ガタンゴトンと列車に揺られながら、こんな旅が昔から好きだったなぁと、しみじみ思った。

先日、群馬県中之条町にて隔年で開催される国際現代芸術祭『中之条ビエンナーレ』に初めて行ってきました。会場は大きく5つのエリアに分かれていて、車で移動する方が多いようですが、今回私は都内から鈍行列車で中之条へ向かい、現地のバス&徒歩で巡りました。

病気とコロナの関係で、旅行らしい旅行をするのはいつぶりか分からないくらい久しぶりでドキドキでしたが、アート・自然・食を満喫して充実の2日間を過ごすことができました。今回はそんな旅の思い出を写真と共に綴ります。

※ 『中之条ビエンナーレ2023』は10/9(日)に閉幕しています。こちらのnoteは、次回以降参加される方の参考になったら幸いです。

§ 中之条ビエンナーレ2023

2007年からはじまった『中之条ビエンナーレ』は今年で9回目の開催。中之条市街地・伊参(いさま)・四万(しま)温泉・沢渡暮坂(さわたりくれさか)・六合(くに)の5つのエリアにアート作品が点在していて、来場者はパスポートを購入後(販売スポットは公式サイトで案内されているので要チェック!)、各々好きな順で展示会場を巡ることができます。

私のように一人旅の人、カップル、友だちグループ、ファミリーなど、誰もが思い思いにアートを楽しめる穏やかで心地のいい雰囲気に包まれていました。

▼ 公式サイト

このnoteではご参考までに、私がバスと徒歩で巡ったルートやその感想をご紹介します。
(あまり下調べをせずにふらりと行ったため、もっと効率の良いまわり方があるかもしれません…!中之条ビエンナーレの楽しさは勿論、行ってみて分かった注意点や次回以降気をつけようと思った点などもご紹介できればと思います。)

§ 1日目:中之条市街地エリア〜四万温泉泊

中之条駅〜『つむじ』(徒歩約15分)

◆ 中之条駅到着
朝9時半に都内から出発して、中之条駅に着いたのが12:48。そこからふるさと交流センター『つむじ』に向かって、緩やかな坂道を歩いて移動しました。会期終了間近に行ったので、外はもうすっかり秋の陽気。ちなみに、1日目は半袖に長袖の上着を羽織って歩いてちょうどいいくらいの気温でした。澄んだ空気を吸って吐いてを繰り返しているとなかなか気持ちが良くて、お散歩気分で15分弱歩きました。

駅からの道で見つけた陽を浴びて光る柿

パスポート購入

『つむじ』に着いたら、まずは作品鑑賞に必要なパスポートを購入!とても素敵なデザインで、手に取っただけでテンションが上がりました。大人1,500円(高校生以下は無料)で会期中何度でも鑑賞可能!パスポートはスタンプラリーの台紙になっていて、特定の展示会場に設置されているスタンプを集めて楽しむことができます。よく見るとスタンプのデザインも一つ一つ凝っていてかわいいんです。

2023年版のパスポート

ランチ

お昼はつむじ横丁内の『Spice Wagance』さんでスパイスカレーをいただきました。「鶏と長ネギの和風カレー」と「ポテトとココナッツチキンキーマ」のハーフ&ハーフ。行きつけのお店にしたい!と思うくらい、とっても美味しかったです。

お皿も素敵

カレーの後には、ちゃっかりデザートも。同じくつむじ横丁の中の『Locale gelato』さんにて、ジェラートをいただきました!地元の食材を使って作られているという点、いいですよね。家のそばにもこういうお店欲しいなぁ。

「ヘーゼルナッツ」に「四万ブルー」を添えて

中之条市街地エリア作品鑑賞(約2時間)

食後、『つむじ』から歩いて、『旧廣盛酒造』→『上之条商店街』の順に作品を鑑賞。数ある作品の中でも、私は特に旧廣盛酒造に展示されていた城戸みゆきさんの作品『しかももとの水にはあらず』が好きでした。薄暗く静かな空間で、五感が研ぎ澄まされる感覚。許されるのなら、ずっと見ていたかったです。

残念ながら、四万温泉まで移動するバスの時間の関係で、中之条市街地エリアの全ては見切れませんでした。途中で切り上げて、四万温泉に向かって移動を開始。

中之条市街地〜四万温泉(バス約30分)

◆ 15時過ぎ 四万温泉行きバス乗車
中之条市街地から四万温泉行きのバスは約50分〜1時間に一本走っていて、四万温泉エリア入口までは約30分かかります。(公式サイトのアクセスに掲載されている時刻表を要チェックです)
私は16時までに宿に着きたかったので、市街地で見つけたバス停から15時台のバスに乗り込みました。無事乗れた安心感もあり、バスに揺られていると、自然と眠気が…。市街地を抜けた辺りからの記憶がありません(笑)

宿着〜温泉〜夕食

◆16時 チェックイン
1日目のうちに四万温泉エリアの『旧第三小学校』まで見ていたら、2日目にもう少し余裕を持って伊参エリアに移動できたかも…と思ったりもしますが、今回の旅では宿でゆっくりする時間も楽しみだったので、私は四万温泉エリアの展示は2日目に見ると決めて、16時には宿へチェックインしました。

部屋で一息ついたら、18時半からの夕食まで時間があるぞ…ということで、せっかくなので四万川沿いの温泉へ。展示をまわりながら少し肌寒さを感じて冷えていた身体もしっかり温められました。川沿いの露天風呂最高です!!!

夕食は『里山懐石』。私好みの山の幸のお料理をお腹いっぱいいただきました!

夕食のきのこ鍋

食後、1日目のうちにもう一度温泉に浸かって、夜は四万川のせせらぎを聴きながら、久しぶりに自然な眠りにつくことができました…zZZ


こうして初めての『中之条ビエンナーレ』の1日目が無事終了。見返してみると、芸術祭に行ったはずなのに、食べ物の写真ばかりですね…。実は1日目、展示会場では作品を見るのに夢中になってほとんど写真を撮らなかったのです^^; 2日目は色々な写真を撮ったので、また次の記事でシェアできればと思います。

徐々に肌寒い日も増えてきているので、皆さま風邪などひかぬよう、ご自愛ください。

2023.10.14

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