見出し画像

一客一亭、今年から始めます。

こんにちは、立川友子(たちかわともこ)です。

お茶というと、「おもてなし」という言葉を思い浮かべます。

けれど、この「おもてなし」という言葉は、世間一般でいう「おもてなし」と、茶の湯の「おもてなし」は違うように思います。

世間一般のおもてなしは、ホテルなどて受けるサービスのことで、客は受け身の姿勢でいます。

一方、茶道でいうおもてなしは、客も一緒にその場を創っていく一員です。

亭主が客を楽しませようとか、いかに一椀のお抹茶を美味しくいただいてもらうか、心をくだくように、

客も亭主のもてなしに対して能動的にふるまいます。

八芳園にて

茶の湯で大切なことは、「一座建立」といわれています。

亭主と客が心を通じ合わせ、同じ「場」「時間」を創り上げていく。

そのときに生まれる一体感が、「一座建立」なのです。

お茶で言う「一期一会」は、天からもたらされた偶然ではなく、主客の響き合う関係によって生み出されます。

共に創り上げてくださる方とのご縁が繋がりますように。

一客一亭、今年から始めます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?