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私は時計台にがっかりしなかった

日本の三大がっかりスポットという不名誉な肩書きのある、札幌市時計台に行ってきた。実は外観だけ見てスルーしてもいいかな...なんて思っていたのだが、ちょっと興味が湧いたので、大人200円の入場料を払って中も見学することにした。

そもそも何ががっかりなのか?

私の憶測だが、まずはその立地だと思う。札幌駅周辺はビルが立ち並んでおり、道路にはバスや車がびゅんびゅん行き交う。その中に突然「観光スポットです」と顔を覗かせるのが、札幌市時計台だ。

元々は札幌農学校の演武場だったらしいそこは、周囲からあからさまに浮いていた。

また建物自体の大きさもこじんまりとしているので、ガイドブックを見て「広々した敷地にどーんとそびえ立つ時計台」を期待して来た人はがっかりしてしまうかもしれない。

外観だけちょこっと写真を撮って帰る人が多いのは、中を見学するのに入場料がかかるからだろう。「なんだこんな感じか」と思ってしまった建物の中にお金を払って入ろうと思える人は少ないのかもしれない。

時を刻み続けるロマン

それでも、ちょっと入って二階のアメリカ製時計機械を見ていってほしい。できれば9:15からのおもり手動巻き上げの時間に間に合うように。

一階の展示資料で時計台の歴史を知った上で解説を聞くと、より心に響くものがある。

手動でおもりを巻き上げ、そのおもりの重みで何十年も時を刻み続けているそのロマンは、あの場所でしか感じられないだろう。

札幌市時計台ががっかりスポットと呼ばれているのはもったいないと思い、私は今日このnoteを書いた。

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カッコいい座り方のクラーク博士と写真も撮れるので、是非中に入って見学してみてほしい。

ApplePencil購入資金、もしくは息子に酢だこさん太郎を買い与える資金になります。