見出し画像

趣味を仕事にしたらどうなる?

閑散期&GOTO一時停止で、宿泊業の我が家は暇を持て余している。
空いた時間に在宅で仕事できないかと思い、今日はいろいろ検索して自分にできそうな仕事を探してみた。

まず目に留まったのは、「文書入力」「記事作成」の仕事。
noteをぽちぽち書いたり別のSNSで映画レビューを書いたりしているので、文章を書くことに抵抗はない。
一時期、芝居の脚本を書いたり短編小説を応募に出したりしていたので、多分言葉を綴るのは好きで、趣味なんだと思う。

募集内容を見ると、「提示された中から好きなテーマを選んで2500字程度の文章を書く」とか、「映画のネタバレあらすじをまとめる」とか、「企業説明の要約文を書く」とか、まぁできなくはなさそうな内容だった。

その次に興味がわいたのが、「動画編集」「動画制作」の仕事。
私は過去に友人の結婚式用にかれこれ四本の動画を作ったことがある。BGMや写真、動画全体のテーマなどを指定してもらって、プロフィール動画やエンドロールを制作した。
Youtubeで解説動画を見ながら独学で勉強をして、7~8年?趣味で動画制作をしている。
気に入った曲に自分でイラストを描いて勝手にMVを作ってみたり。(7年前に投稿した動画、今見たらYoutubeで20万回再生されてた!)

0から全部自分で動画を作るのはかなり根気がいるし時間がかかるけど、これがまぁ楽しくて、まだまだ作りたい動画の絵コンテがノートに眠っている。

そんなこんなで仕事の募集内容を見てみると、「動画に字幕を付ける」「LINE風動画を作る」「指定した素材とBGM、台本を元に10分程度の動画を作る」といった感じ。動画に文字入れるくらいなら1〜2時間でできるし、今の私にはそう難しい作業ではない。
だけど、一本あたり良くて1500円、悪いと500円(しかもここから手数料が引かれる)とかで、スキルと作業時間に見合わないし多分相場より驚くほど安い。


うーん、どうしようかなぁ。
お昼に唐揚げを頬張りながら、自分にできそうなのはどれかぼんやり考える。

映画を見るのは好きだし、レビューもそこそこ書いているからあらすじまとめは良いかもしれない。……だけどネタバレは極力したくない派だからなぁ。
テーマを選んでブログ記事を書くのもいいけど、どうせならそれnoteに投稿したいなぁ。

動画に字幕を付けるのは簡単だし、サンプル動画見る限りもっと高いクオリティのものを作れる気がする。……だけど、作業時間に報酬が見合ってなさ過ぎて、契約内容に不安を感じる。
LINE風動画も一回素材作っちゃえば二回目以降は楽に作れそうだけど、サンプルにある嫁姑のギスギスしたLINEとか旦那の不倫LINEとか作るのはなんか嫌だなぁ。最後にスカッとするとか言われても、わざわざイライラするものを見るのは時間の無駄としか思えない。

結論、私は趣味を仕事にできないタイプの人間だ

たとえ趣味でやっていて楽しいと思える作業でも、自分が書きたくもないネタバレや、作りたくもないストレス溜まる内容の動画を制作するのは、多分私にとってものすごく苦痛になると思う。
たとえそこに給料が発生するとしても、お金と引き換えに趣味を楽しいと思う気持ちを失ってしまう予感しかしなかった。

何より、他に書きたい文章、作りたい動画があるというのが問題だ。
別に今の自営業をしながら、仕事中に「次はあのネタでnote書きたいな」とか「昨日観た動画参考にして短いアニメーション作ろう」とか考えている分には、ストレスは溜まらない。終わったらやればいいんだし、早く終わらせたくてテキパキ働ける。

だけど、好きでもない映画のネタバレ記事を書きながら「マイティ・ソーの感想note書きたいな」とか考えちゃうと、何で今キーボード叩いてるのにそれができないんだろう、って腹立つに違いない。(私、短気なので)

同じ「文章を書く」という作業だからこそ、仕事と趣味の切り替えが難しくなって、やがて仕事が嫌になったら趣味で書くのすら嫌になってしまわないだろうか。
四の五の言わずやってみてから文句言え、と思われそうだけど、私の性格上ストレス溜まってブチ切れる可能性大なのだ。小銭を稼ぐか、趣味を失うリスクを回避するかで言ったら、圧倒的に後者を選ぶ。

趣味を仕事にしている人は、つまり、その「やりたくないことをやる」期間を、イライラせずに地道に努力して乗り越えられた人なんだろう。
きっとその先に、自分の作りたいものを作ってお金を稼げる世界が待っているんだと思う。それは本当に尊敬するし、羨ましくもある。

だけど私はそんな立派な人間ではないらしい。
「仕事はお金のためだけに嫌々やっているし、できればベーシックインカムだけで生きていきたい」と公言するほどのクソ野郎で、やりがいとか自己実現とかは趣味に求めている。

そういうわけだから、なるべく趣味と近いものは金稼ぎの手段にしない方が良いという結論に至った。
逆に、やりたくないことでもお金のためならある程度我慢できるので、ひまわりの種の数を数える仕事とか、神経衰弱でわざと保育園児に負け続ける仕事とかだったら別に大丈夫かもしれない。

在宅でできるそういう仕事あったら紹介してください。

おしまい

ApplePencil購入資金、もしくは息子に酢だこさん太郎を買い与える資金になります。