息子のおてて絵本が可愛い

寝る前に一冊絵本を読む習慣がある。最近はそれに加えて、「おてて絵本読んで」と要求されるようになった。

おてて絵本というのは、両手を本に見立ててページをめくり即興で話を作るというものだ。

私はとりあえず両手を合わせた状態からパッと開き、「ある森に、動物がいました。....何の動物かな?」と息子に展開を丸投げしてみた。すると驚くことに、「ニワトリとヒヨコさんがいました」と自分で話を作り始めたのである。私はわくわくしながらページをめくった。

「二人で海に行って、泳ぎました。テントの中で着替えもしました。それで、飛行機に乗って北海道に行きました」

夏に経験したことを元に話してることはすぐに分かった。海水浴をしてテントの中でお着替えをしたことが、強く記憶に残っているのだろう。ニワトリとヒヨコは私達親子を表しているのだろうか。なんだか急激に息子を愛おしく感じた。

「北海道で何をするのかな?」と続きを促すと、少し考えてから「アイスクリームを食べるんだよ!北海道のアイスクリーム」と答えた。

それから話は急展開を迎える。突如現れたトリケラトプスとティラノサウルスがマツヤ(地元のスーパー)に買い物に行き、野菜と魚を買って食べたところで、おてて絵本はフィナーレを迎えた。

私はもうすっかりこのおてて絵本の魅力にはまってしまった。息子も楽しいようで、絵本を読んだ後は必ず「次はおてて絵本読んで?」と甘えてくる。(私が読んであげるわけではないのだが)

本人が飽きるまで、この寝る前の新習慣は続くだろう。飽きないでほしいと切に願う私なのであった。



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