テレビ屋気取り　#46「ラヴィット！」

「日本でいちばん明るい朝番組」

TBS系で月曜から金曜の朝に放送されている「ラヴィット！」という番組のキャッチフレーズです。
このキャッチフレーズは、この半年でかなり浸透し、自他ともに認める事実となっているのではないでしょうか。

以前、上の記事においても「ラヴィット！」のすばらしさを熱く語らせていただきました。

芸人さんの間で「早朝大喜利番組」として話題になっているほど、お笑い色の強い情報番組です。

個人的に「ラヴィット！」への熱量が高まっているところに加えて、28日(水)に放送された「あちこちオードリー」（テレビ東京）で、MCである麒麟の川島さんが「ラヴィット！」への思いを熱く語っていたため、その内容も含めて今回は「ラヴィット！」について書こうと思います。

芸人だけじゃないおもしろさ

ロケのVTRもスタジオのトークもクイズコーナーも、どの場面を切り取ってもお笑い色が強く、その中心にはMCの川島さんと個性豊かな各曜日レギュラーの芸人さんがいます。

ただ、それだけではありません。
各曜日に芸人以外枠としているジャニーズや坂道グループのアイドル、若槻千夏さん、丸山桂里奈さんご夫妻、ジャンポケ太田さんご夫妻なども、その個性的なキャラを前面に出して味を出しています。

日向坂46のファンなので火曜日は特に注目してみていますが、川島さん寄りの最下手にいる日向坂メンバー（加藤史帆・高本彩花）と、その後ろにいるミキや宮下草薙との絡みなど、「MC川島 vs ひな壇」の構図だけではなく、ひな壇内でいろいろなベクトルの笑いがあって、毎週見ていて飽きません。

もちろん他の曜日も同じで、それぞれの曜日にいろいろなおもしろさがあります。できればもう少しスタジオ展開の時間を増やしてほしいと思ってしまいます。

誰をターゲットにしているのか

最近のテレビ番組は、番組単位で視聴者のターゲットが明確で、極端すぎるのではないかと不安になることもよくあります。

しかし、「ラヴィット！」はどういう層をターゲットにしていて、どんな人たちから支持を集めているのかが全くわかりません。

第七世代の芸人や若者に人気なアイドルを各曜日で起用していることから、購買意欲のある比較的若い世代に向けての番組づくりをしようとしているのは伝わってきますが、果たして8時ー10時の時間帯にその人たちはテレビを見ているのかどうかが疑問で仕方ありません。

これだけ「ラヴィット！」に取り憑かれている私ですら、ほとんど授業がない大学生ということもあって朝この時間に起きてリアルタイムで見ることは少ししんどいです。

働いている人たちもまさに出勤時間の最中であり、この時間に家でテレビを見ているとは思えません。

そうなると、この時間に家でテレビを見ている人は、家族を送り出して一息ついている専業主婦や、このご時世的に外出することができないご年配の方達くらいしかいないのではないかと思います。

こういう人たちが、「ラヴィット！」を見ているのか、見ているとしたらどういう印象を持っているのか非常に気になります。

長寿番組へ

https://tver.jp/corner/f0079809

「あちこちオードリー」内でも話題に上がっていましたが、ぜひこの先何年も続いて欲しい番組です。

朝の8時といえば「ラヴィット！」、
「夏休みは学校へ行かずに見られるからラッキー！」くらいの番組になって欲しいなと、一人の視聴者として勝手に願うばかりです。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
2021.08.01　作成