見出し画像

#38「原点回帰」


「これ、明後日以降にしか届かないですけど大丈夫ですか?」

火曜日の夕方、郵便局の窓口の方にこんなことを言われました。

この時代、郵便局に行くこともあまりないですが、
ハガキを一枚だけ持って、切手を買いに行きました。

昼休みに出そうと思って忘れていたハガキが手元にあることに気づき、こっそりと会社を抜け出して、職場近くの郵便局へ。

「ナインティナインのオールナイトニッポン」にネタハガキを出すために、少しだけ仕事をサボりました。



ことあるごとにnoteを更新している私ですが、
年末に投稿した記事に職場のことを書きすぎてしまい、
それが会社にバレてしまいました。

内容が内容だったので、心配した上司が面談をしてくれましたが、本名ではなく、仮の姿で日頃のモヤモヤを形にする場として、このnoteを使っていたので、それがどこの誰だかわからない人ではなく、現実に存在する人に知られてしまったことで、自分が丸裸にされたように感じ、動揺してしまいました。

自業自得でしかありませんが、その事実がかなりこたえてしまい、手と足を縛られ、身動きが取れなくなったように思ってしまいました。

先週末は三連休でしたが、そのことがショックすぎて、ほぼ家から出ることができず、休職した直後のように、とにかく消えてなくなりたい思いでいっぱいでした。



自殺行為で自殺に迫られた


しばらくの間、怖くてSNSを開けませんでしたが、やはり自分にとっての居場所はここしかないと思い、今回も懲りずにこうして書いています。

今後は会社に迷惑はかけないように、自分のプライベートのことで、頭を整理する場として、適度な距離感で付き合っていこうと思います。

冒頭で「仕事をサボって、、」なんて書きましたが、もしこれを会社の上司が読んでいたら、大目に見ていただきたいです…



原点に戻ろう


そんな先週末を経て、
これまでは休職をきっかけに、新しいことにのめり込んで気を紛らわせてきましたが、逆に今までやってきたことに向き合う必要があるのではないかと思い、「原点回帰」してみようと思い立ちました。


自分にとっての原点は何か。

幼少期まで遡ることは難しく、記憶の定かな範囲で考えてみたところ、今の仕事を志すきっかけにもなった、「深夜ラジオ」が思い当たりました。

高校2年生の秋、聴き始めた「オールナイトニッポン」にハマってしまい、メールやハガキを送るようになりました。

初めて1枚だけ送ったハガキがたまたま読まれて、
「自分は天才なんじゃないか」と勘違いしていた当時。

その送った番組が「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」、今はナイナイのお二人でやっている番組に、ハガキを送ることが自分にとっての「原点回帰」ではないかと思い、久しぶりにハガキを手に取りました。

ブランクというほどに、過去にたくさん送っていたわけではありませんが、いざ久しぶりにハガキを送ろうと思っても、何も思い浮かびません。


ゼロから自分でネタを考えないという意味で、少しやさしいコーナーに、1通だけハガキを書いてみました。
そして、それを仕事の合間に出しに行き、宛名を見た郵便局の方が、気を遣って「届くかわかりませんが」と心配してくれました。


結果は、、
なんと採用されました。


リアルタイムで放送を聴いていなかったので、radikoのタイムフリーで聴いていたところ、自分が送ったものに似た文言のネタが読まれているのを聴き、エンディングで自分のラジオネームが読まれた時に、嬉しくなりました。


原点回帰を目指して送ったハガキがたまたま読まれ、絶望的だった先週末と比べて、心が少し軽くなりました。




偶然の原点回帰


タイムフリーで自分のネタが読まれた事実を知る数時間前、とある映画を観に行きました。

「ひみつのなっちゃん」

ドラァグクイーンを登場人物に、LGBTQをテーマにした映画。


以前、映画館で予告動画を見て興味を持ち、見に行くことにしました。

最近は事前情報を仕入れずに映画を見に行くことが多いですが、偶然見たこの映画で出てきた舞台が、なんと自分の地元でした。

ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、ある登場人物の口調にどこか懐かしさを感じていたら、地元の「郡上八幡」というワードが出てきて、「そういえば、1年半くらい前に地元でこのキャストでロケしてたな〜」と思い出しました。


地元を離れて上京し、もうすぐで1年が経とうとしていますが、大都会東京の映画館でスクリーンを通して見る地元の景色は、地元にいて肉眼で見る景色の何倍もきれいで、魅力的に見えました。

その理由は自分でもよくわかりませんが、映画のストーリーが乗っかっているとはいえ、上京して感じた東京の街や人々にはない魅力が地元には詰まっていて、それが良く見えてしまったのかもしれません。

中高生の自分は、
「ここには何もない。都会へ出よう。」
それしか考えていませんでした。

ただ、特にこの一年いろいろあって、このまま都会で勝負することが正解なのか真剣に考えたこともありました。

そんなタイミングでこの映画を偶然観て、地元の良さを再確認できたのは、よかったなと思います。

だからと言って、まだ地元に戻るには早すぎるので、もう少しもがいてみるつもりです。




たかが一枚ハガキが読まれたり、たまたま偶然観た映画に地元が出たりと、「原点回帰」がうまく行った1週間でした。

楽しく続けられる程度にラジオへの投稿をしつつ、他にも「原点回帰」をしながら、自分探しは続きます。



ーーーーーーーーーーー
2023.01.15 作成



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?