女同士の純粋な恋愛!!「生のみ生のままで」のあらすじ・感想・レビュー
「生のみ生のままで」の概要
著者:綿矢りさ
発行年:2019年
あらすじ:お互い彼氏がいる中で出会った逢衣(あい)と彩夏(さいか)。彩夏は、逢衣を一目見て恋に落ち、情熱的な気持ちを伝えることで無事結ばれ、幸せで濃密な時間を過ごしていくが・・・
「生のみ生のままで」の感想・レビュー
生のみ生のままでは、女性同士の恋愛を描いた小説です。恋愛小説が好きなのと、同性同士の恋愛に興味があったため読んでみました。
共に男性の恋人がいる逢衣(あい)と彩夏(さいか)は、お互い当時の彼氏と行った旅行のホテルで知り合います。彩夏は、逢衣を一目見て恋に落ちてしまいます。
彩夏が逢衣に対して気持ちを伝える際のこの言葉がとても印象に残りました。
「逢衣を見るだけで身体の細胞が全部入れ替わってしまうくらい好き」
こんな言葉、長い人生の中でも多分言うことはないですよね。でもこの言葉、いかに好きであるかが伝わる言葉だと思いました。この告白の言葉に、小説家の素晴らしさを改めて感じました。
無事に恋愛が成就し、付き合い始めたものの、彩夏の芸能人という職業柄、乗り越えがたい壁が立ちはだかっていきます。
お互いの愛情が故に、タイミングや考えがすれ違ってしまいながらも、お互いを想いあう強い気持ちは変わらない、といった描写に胸が熱くなりました。
とにかく、二人のとろけるような甘美さ、妖艶さに終始胸がときめいて苦しいくらいでした。
日常ではほとんどない女性同士の恋愛だからこそ、運命的に感じられ、より一層胸キュンします!ぜひ読んでみてください。(LGBTの方は特に)
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