軽快なサスペンス短編!「正しいストーカー殺人」のあらすじ・感想・レビュー
「正しいストーカー殺人」の概要
著者:誉田哲也
発行年:2017年
あらすじ:
ストロベリーナイトでおなじみの姫川玲子を主人公として、ある殺人事件を解決していく短編小説。マンションの階段の踊り場から男が転落した。その事件の容疑者として、マンションに住む女が逮捕された。被疑者は、被害者にストーカーされており、もみ合いの末転落させたと話している。被疑者の証言は本当なのか!?
「正しいストーカー殺人」の感想・レビュー
1時間もあれば読み終わるほどの短編です。ストロベリーナイトは見たことなかったのですが、amazon kindle unlimitedで無料で読める本の中で、タイトルが印象に残ったことから、読んでみました。
主人公の姫川玲子は、決断力があり、さっぱりしているキャリアウーマンであり、少し前に読んだ「元彼の遺言状」の主人公(剣持麗子)とキャラが似ているので、2人を重ねて読んでしまいました。
短編なので当たり前ですが、あれよあれよと事件の真相が分かっていき、スピーディな物語でした。私はミステリーを推理しながら読むのが好きなのですが、推理する余白もなかったです。
残念に感じたのは、「正しいストーカー殺人」というタイトルと内容があまり関連づいていなかったことです。タイトルと導入部分に惹かれて読み始めたので、タイトルと何かが掛けてあったりするのかと勝手に期待してしまっていました。
短めで分かりやすいストーリーで、殺人事件を題材にしているにも関わらず爽やかな印象が残るストーリーなので、年末年始の休暇にぜひ読んでみてください。