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さらっと自己紹介

初めて同性を好きになると認識したのは高校1年だった。

20代前半は同棲していた彼女がいたため、ゲイとしての活動やらなんやらは、その彼女と別れた後の20代半ばを過ぎたぐらいから。

ワンナイトに対するぼんやりとした背徳感を薄めるために、成り行きで付き合った男性が片手で数えられる程度。一人だけ数年間同棲した恋人がいた。


ゲイの友人はいない。
(自分がゲイということを知らない友達の友達のオープンなゲイの知り合いは一人いる)

今まで知り合った人で圧倒的に多かった、親友も友人も女の子といったタイプでもなく、周りは見事にストレートな男達。おそらく9割はホモフォビア、とまではいかなくてもアライではないだろう。


天真爛漫(能天気?)な独身ノンケ男性として振舞い、タイプの女の子と好みのアダルト女優を設定し、年に数回はキャバクラやおっ◯ブに付き合う技量を兼ね備えている。

嬢からもらう“数枚”の名刺は帰り道、ポケットの中で蛇腹折りにしてバカ殿の小道具よろしくハリセンが出来上がったところで駅のごみ箱に捨てる。

連絡先交換は、彼女にバレたくないからカカオトークならと言ってすり抜ける。
お前彼女いねーだろ?と同行者からの一瞥を投げられながら。

(不快に感じる方もいるため取り消し線引いています)
近頃は少なくなったが、友人と歩いているときの可愛い女の子チェックも欠かさない。不意に振られる「今の子めちゃかわいくね?」に漏れず同調するためだ。


こんなの朝飯前、ばっちり板についている。

仕事で自分のiPhoneを見せることが多く、予測変換に気を払う。

「ゲイ」に関連するワードを検索窓に打つときは、「ミゲル」とか「ゲーム」などと打って「ゲ」以外の文字をそぎ落としてから、「い」をカタカナ変換する。(今もそう打った)

万が一「げ」の予測変換の一発目に「ゲイ」なんて出てきてしまったら、目も当てられない。

そういえば友人を部屋に招いたときにヒヤッとしたことを思い出した。
話もそこそこに落ち着いてきたときに、映画でも観るかとなった。

テレビでアプリを起動させると「あなたへのおすすめ」にはハートストッパー、call me by your name、美しい彼…
そのまた下には「LGBTQ+のストーリー」と、有難迷惑なターゲティングにたじろいだ。

いつもと変わらないリモコンの反応に、遅いなと心の中で文句を言いながら、まあ酔ってるから大丈夫だろうということにして消化した。

少し話が逸れてしまったが、典型的なクローゼット勢の一人だ。

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