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映画

 最初に映画にハマったのはいつだろう。記憶の棚卸し的なことをやってみたいと思った。僕はいくつかの趣味がある。映画・お笑い・ボクシング(見るだけ)・キャンプ・サウナ←Newでほぼ僕の体は構成されている。中でも映画は古参中の古参である。
 
 テレビから動けなくなったのはスターウォーズを見た時だった。衝撃だった。壮大なスペースオペラにどっぷり浸かった。それからというもの映画を見始めた記憶がある。幼稚園生の僕は父親セレクションの沼にハマった。バックトゥーザフューチャー、ジュラシックパーク、ターミネーター、ダイハード、E.T、その他もろもろ。ユニバーサルピクチャーズの下僕と化した事を覚えている。

 何かにハマり集中している事がカッコいいと思っていたのだろうか僕が映画を見ている時母親が「この子は映画を見ている時は反応しないわよ」と話している声が聞こえていたが、わざと聞こえないフリをしていた。

 中学に入り、ガイリッチーの波が来て、ドラマ版のロックストックスモーキングバレルズをジャンキーのように何回も見て、群像劇を探し漁り、正月のお年玉は全てTSUTAYAの3枚3千円DVDに溶けていった。

 高校では、コーエン兄弟と内田けんじ、園子温にハマり内田けんじのデビュー作week end bruesを探し回り最終的に家の近くの場末のレンタル屋で見つけた時はその場で嬉しさのあまり崩れ落ちた事は懐かしい。

 大学に入学し、ジョン・ランディスのブルースブラザーズに不意に出会した。この時も場末のレンタル屋だったと記憶している。自分で映像制作を行える環境下という事もあり、カルト的な人気の映画を見て自分で脚本を作ったり、コント集団ろっきーほらーしょーも作った。

 そんなこんなで映画とは切っても切り離せない生活を送っていたのだが、一つ弊害がある、それは浸ってしまうのだ。映画を見た後にテーマ曲を聴きながら主人公のように街を徘徊してしまう。徘徊してしまうというか、学校への登下校の間だけ主人公になってしまっているのだ、これを文字にするとここまで恥ずかしいものなのか。社会人になり、移動が車に変わるとこの癖も無くなるかと考えたが、スターウォーズエピソード7を見た後、帰りの車のエンジンをかけた瞬間に車がミレニアムファルコン号になっていた。
 
 絶対とは言えないが、これからも映画を見続けるだろうけれど、いつまで仮想主人公が続くのかと思うと情けなくなってくるぜ。と、また浸りながら仮想主人公ぶって歩いているのだろう。
 
 

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