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完全シグマのフィルムデジタイズワークフロー

僕の夢はシグマのフィルムカメラで撮影したフィルムをシグマの最新デジタルカメラでデジタイズすること…

少し前にこの夢を叶えることができたので紹介したいと思います。

シグマのフィルムカメラ

シグマがフィルムカメラを発売していたことはご存知でしょうか。フィルムカメラ成熟期の2000年頃にSAマウントの機種がいくつか発売されていました。少し前にその頃発売されていたSA-9を手に入れました。このカメラのファインダーは経年劣化により紫色に変色するという不具合があり、私の機種も該当してましたが変色しているだけで使う分には全く問題ありませんでした。そして見た目は無骨な感じでかわいい。

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フィルムデジタイズ

フィルムをデジタル化するにはフィルムスキャナという機材を使用してデジタル化する手法が一般的です。しかし、市販されているものはあまり満足のいく画素数、解像度ではないというのが印象です。そこで、Nikonから発売されているフィルムデジタイズアダプターNikon ES−2とSIGMA sd QuattroH、マクロレンズ SIGIMA 70mm F2.8 DG HSM ART MACROを使用することで、手軽にFoveonの高解像度でフィルムデジタイズすることが可能です。

手順

用意したもの
SIGMA SA-9
SIGMA sd Quattro H
SIGIMA 70mm F2.8 DG HSM ART MACRO(カミソリマクロ)
NIKON ES-2
ステップアップリング(52mm-62mm)
フード(Kenko メタルフード 49mm-52mm)

ES−2は元々NIKONのレンズ40mm〜60mmに取り付けるように設計されている為、カミソリマクロに取り付けるには長さを稼ぐ必要があり、メタルフードを使用しました。ES-2のアダプターAは使用せず、アダプターBのみ使用。

NIKON ES-2本体(フィルムをセット)→アダプターB→ステップアップリング(52−62mm)→メタルフード(49−52mm)→カミソリマクロ→sd Quattro H

という感じです。Mモード、ISO100、SFDモード、MFにし、拡大表示にしてピントを合わせて撮影、という感じです。

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撮影した写真を取り込み、黒枠部分をトリミング、PhotoShop CCで読み込み反転、自動補正。あとは好みの色味、明るさに修正して完成。

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PhotoShop CCで補正後の写真。CAMERA:SA-9  LENS:30mmF1.4 DC HSM ART  FILM:CINEMA STILL 800T

sd Quattro Hの画質

フィルムスキャナーで取り込んだ場合せいぜい400万画素くらい。しかし、sd Quattro Hで取り込んだ先ほどの写真はトリミングしても1700万画素(5131*3325)ベイヤー3500万画素相当?で取り込むことができています。しかもFoveonの高画質で。こんな高画質で取り込む方法は他にあるでしょうか。さらにSFDモード(7枚連写し、合成することでノイズレスな写真が撮れるモード)に設定することでノイズレスで解像度最高です。これはもう、フィルムそのものです。実際に取り込んだ写真を拡大してみると、粒子の形までわかる。。。これはやばい!感動。

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先ほどの写真の中央部拡大。粒子の一粒一粒まで確認できる。

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これで、SIGMA SA−9で撮影したフィルムをSIGMA sd Quattro Hでデジタル化する、完璧なシグマエコシステムのフィルムデジタイズワークフローが完成したのです。

まとめ

今回、ついに夢の完全SIGMAフィルムデジタイズワークフローを完成することができました。シグマに始まりシグマに終わる、完璧なワークフロー。アナログであり、デジタルであるのです。たとえば、オールドレンズを使うときはオールドそのものの画質でありながら最新の画質になるわけです。なにを言ってるかわからないと思いますが、そういうことなんです。また、どんなフィルムカメラで撮影したフィルムでもsd Quattro Hで取り込むことができるため、すべてがシグマになるんです。

今回、私は一つ夢を叶えることができましたが、私にはもう一つ夢があります。それは「フルフレームFoveonセンサーカメラ」で写真を撮ること。。いつかこの夢も叶うことを願っています。





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