友人に小説やら映画の感想をネタバレ全開でぶつけるためのnote

友人に小説やら映画の感想をネタバレ全開でぶつけるためのnote

最近の記事

タコベルを前にした我を止められる者などいない

今年の8月14日。私は初めてタコベルを食べた。初タコベルで私が選んだのはチキンケサディーヤだった。友人の彼氏が経営するシーシャ屋のソファ席でそれを齧ると暴力的な旨みに脳が震えた。当たり前のように具も美味いが、皮が抜群に美味かった。夢中で貪るとあっという間に完食してしまった。恐ろしかった。タコベルを食べたことがないこれまでの人生が酷くつまらないものに思えて仕方がなかった。 8月23日。身体がタコベルを求めている。夜勤明け、1番近場のタコベルを検索する。渋谷道玄坂店。初めてタコ

    • オリンピックでも泣いてるから忙しい

      • 涙腺がゆるゆるって話

        加齢とともに涙腺ゆるくなるのは有名だけど、あれただ単に鼻水出にくくなるから目にいってるだけらしいよ。 だから私が最近いろんなコンテンツを見て泣いてるのは、鼻水出してるだけってこと。 ・かがきしょうじょ!! ことあるごとに泣いてた気がする。 まずopが良い。スキップとローファーのopと同じ演出家の方(出合小都美さん)が手掛けてるらしくて、話数進むごとに尊くなってく。edもしかり。 5話の山田さんの話が1番泣いた。小野寺先生の励ましの言葉暗唱したいくらい好き。エトワールになって

        • とんこつQ&Aを読んだ

          とんこつQ&Aを読んだ 下手なホラー小説より怖かったんだけど!!!! 表題作の「とんこつQ&A」は、タイトル通りとんこつQ&Aや〜んってキャッキャしながら読んでたらどんどん大将とぼっちゃんの異常性が現れてきてイヤー!ってなった。 アルバイトでおかみさんの生き写しをつくるな。 丘崎さんもちょっとは抵抗してくれ!てか丘崎さんは何者なんだよ!こわいよ!!! 今川さんも受け入れないでよ! 「嘘の道」も、主人公が罪悪感に苛まれて行く系かなって思って読んでたらお父さんの発言を嫌な形

        タコベルを前にした我を止められる者などいない

          信仰を読んだ

          信仰を読んだ 友達に面白かったよ〜って勧められたから図書館で借りて読んじゃった。 8篇も短篇載ってるからちょっと身構えてたんだけど、サクサク読めた。面白いね〜。 一番好きなのは書かなかった小説。 主人公夏子がヨドバシカメラでクローン4体買って、それぞれ違う役割させつつ(仕事行かせたりとか家事やらせたり)一緒に暮らしてく話なんだけど、書かなかった小説ってタイトルだけあって書いてあるシーンしか載ってないからめっちゃ展開が気になる。書いて、お願い。 あと最後の展覧会も好きだ

          信仰を読んだ

          アルジャーノンに花束をを読んだ

          アルジャーノンに花束を を読んだ 久しぶりにちゃんとした長い話読んだからめっちゃ時間かかった… 簡単にいうと精薄者のチャーリィが手術で天才になって副作用でまた精薄者に戻る話。 天才チャーリィの文体が難しいこと難しいこと…。何度手を休めたかわかんないくらい休憩挟みながら読んだ。がんばった。 翻訳者の人すげぇ〜って思いながら読んだんだけど、元の文体もめっちゃ気になるな〜って思った。スペル間違いとか文法ぐちゃぐちゃだったりするのかな、翻訳するのすごくない?天才か? 考えさせ

          アルジャーノンに花束をを読んだ

          アルジャーノン読みたいんだよなぁ

          アルジャーノン読みたいんだよなぁ

          推し、燃ゆを読んだ

          推し、燃ゆを読んだ。 なんか最近生きづらい系主人公の小説ばっかり読んでる。そういうのが好みだから仕方ないね 自分自身、人間の推し(キャラクターも含め)をあんまり作った事ないもんだからあんまり共感できないなって思いながら読んだんだけど、金原さんの小説やら映画なんかも推しに含むのでは?って言う解説を読んでなんかしっくりきた。 確かに趣味も自分を支えてる背骨だよね。 推し引退後のあかりちゃんの語彙力が凄まじくてどんどん引き込まれた。読み応え抜群ですね、あの辺り。でも引退後に覚

          推し、燃ゆを読んだ

          今村夏子先生のあひるを読んだから感想書きたいな〜と思い始めて1週間くらい経っちゃった

          今村夏子先生のあひるを読んだから感想書きたいな〜と思い始めて1週間くらい経っちゃった

          正欲を読んだ

          正欲を読んだ。 我がfemme fatale、ガッキーが映画に出演してたから気になった作品。 邦画をあまり見ないから小説で読みたいな〜ってずっと思ってたときに、バキ童のマリブラ井上さんが出てる回で紹介されてますます気になってこの度読みました。だいぶ時を経たけど。 平たく言っちゃうと特殊性癖の人の生きづらさとか、世の中にいかに溶け込むかみたいな話だった。 性癖の話って盛り上がるよね〜ってオタク文化に触れてるとよく思うけど、それも贅沢な話だったって訳よ…。 日本は変態の国っ

          正欲を読んだ

          希死念慮の使い方合ってるかな…って思って調べたら相談ダイヤル出てきてごめんなってなった。 死ぬ気はないねん。

          希死念慮の使い方合ってるかな…って思って調べたら相談ダイヤル出てきてごめんなってなった。 死ぬ気はないねん。

          殺人出産を読んだ

          殺人出産を読んだ。 コンビニ人間を買った時にタイトルに猛烈に惹かれて一緒に買ったんだが、すごい話でござるよ…。 村田沙耶香先生は常識を覆してきますわね。 (二作品しか読んだことないのは内緒) タイトルになってるお話と短編が3本入ってるんだけど、どれも性と生をテーマにした感じの話でぬおぉ…ってなった。 今は恋愛があってその先に出産があるけど、この作品の中だと恋愛と出産は別のものとして捉えられててちょっと良いな〜って思ってしまった。 男性も人口子宮で埋めるようになってるし。

          殺人出産を読んだ

          ボーはおそれているをみた

          ボーはおそれているをみた。 (ネタバレ全開) 夜勤明けで観に行ったからマジで夢見てるんかと思いましただ。何あの3時間。 ボーの妄想と現実がごっちゃになってる世界をずっと見せ続けられる、気ぃ狂うわ。 ジャンル的にはコメディらしい。コメディ???アリ・アスター君の基準どないなっとんねん。 一幕目の風呂の天井に張り付いてたおじさん is なに?誰なの?怖いよぉ! てか終始音が怖いし不快。ミッドサマーでも音ずっと怖かったしそういう演出が好きなのかね?君は。 二幕目は自分を轢い

          ボーはおそれているをみた

          とんでもねぇ小説だったんだ… 今村夏子先生は底がしれねぇ…

          とんでもねぇ小説だったんだ… 今村夏子先生は底がしれねぇ…

          木になった亜沙を読んだ

          木になった亜沙を読んだ。 今村夏子先生の作品は「むらさきのスカートの女」を読んだ衝撃でファンになった。 その後「こちらあみ子」「星の子」を読んで更に先生が好きになり、この傾向の奇妙な人間が登場する小説ばかり集めるようになったのじゃ。 「木になった亜沙」…。なんだこの作品は…。いつものようになんとも言えない気持ちになろうと思って買って読んだというのに、別のベクトルでなんとも言えない気持ちになった。 基本的に前情報なしで小説を読むのだが、まず初速からすっごいしんどい。亜沙が不

          木になった亜沙を読んだ

          コンビニ人間を読んだ

          友達にオススメされたコンビニ人間を読んだ。 数年前のアメトーークで紹介された時からずっと読みたかったんだけど、流行りに乗るのが下手ゆえに本屋とか図書館で見かけては「まだその時ではない…」って自分に言い聞かせて読んでなかった。 もともと生きるのが下手な人間の話とか、狂気を感じる人間の話が好きなので、この小説もとても面白かった。 いつも読んでる小説と違う点で言えば、前向きな狂気というか若干ポジティブな印象を受けることかもしれない。 主人公の古倉さんは、社会に出て歯車として馴

          コンビニ人間を読んだ