見出し画像

福田恒存さんの本

知り合いに紹介いただいた福田恒存さんの本を順番に読んでいます。いま、読んでいるのは、「人間・この劇的なるもの」ですが、読まれた方はいらっしゃるでしょうか。

この「人間・この劇的なるもの」ですが、以前に読んだ2冊とは、印象が大分違うように感じています。

ちなみに、以前読んだ2冊は、こちらです。

この2冊は、一般向けに書かれた本だからでしょうか。とても読みやすく、厳しい内容ながら意味深い内容でした。

わたしは、「私の幸福論」においては、自由についての考え方が特に印象に残りまして、いわゆる一般的に言われている自由である、束縛から逃れる自由だけでないという考え方が記されていました。

「人間の生き方、ものの考え方」においても、積極的自由と消極的自由と2種類の自由について記されており、また、「人間・この劇的なるもの」においても、違う視点での自由について記されております。

福田恒存さんのことを日本最後の哲学者と呼んでいる方もいるようで、一般向けに書かれたこの2冊は読むべき価値のある本だと思います。

それで、今回読んだ「人間・この劇的なるもの」は、150ページほどの薄い文庫本ですが、恐らく一般向けではないのでしょう。

とても、サラッと読める本ではありませんでした。

単語単語の理解ができていないと意味がわかりませんし、哲学書にありがちな、全体と個別を行き来したりするなど、概念の行き来が多いのでメモをとりながら精読すべき本であるのだと思います。

あと、何回か読んで理解を深めたい本であることには違いないので、モーニングコーヒー片手にじっくり読みふけろうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?