見出し画像

悪ガキの気持ちで煙草を吸ってみたけど、合法だったわ。

26歳、初めて煙草を買って、吸ってみた。

どれを買えば良いかわかんないから左手で「煙草 初心者」なんて検索しながら、コンビニのカウンターで、こなれ顔を意識してライターとアメスピを1箱買った。

湿度の高い天気のせいか、季節の変わり目だからか、楽しかったはずのデートの帰り道。
駅のホームで電車を待ちながら、ぷっつり消えたくなった。

ああ〜うんざりだ。
長いよ人生。終わりにしたい。

あぁ、こんな気持ちになるのなんて、高校生みたいだなぁって思いながら電車に乗り込み、

各駅停車の待ち合わせ時間に停車した車内から
ふと顔を上げたら高校生のころよくいっていたカフェの最寄駅だった。

このまま家に帰りたくないな、と
引き込まれるようにホームに降りて

なんだか投げやりな気持ちと、悪いことをしたい気持ちで煙草とライターを買った。

ひっそり暗い店内で、火をつけて
咳をするなんて周りから見られそうだから
むせ込まないようにそっと煙を吸って出す。

なんだ。なーんだ。これだけか。

丁度、マンガワンで松本大洋の「Sunny」を読んでいた私は煙草に憧れる春男のような気持ちで本物の煙草を吸ってみたんだけど。


そうだよね、わたし26歳だし。合法だし。
イキッてるだけ恥ずかしい。


落ち込みたい、自暴自棄になりたい逃避策が煙草を吸うっていう己の幼稚さに少し落ち込みながら、やめどきがわからず7時間かけて1箱吸った。


そしたら1日経っても喉は痛いし、イガイガするし、舌は真っ白。
お風呂に入ったはずなのに、どこからか煙草の匂いがする。なんでだろ。

向いてないのかな。

チャットモンチーの「染まるよ」みたいだなって聴いてみる。染みるぜえっちゃん。

雨上がりの湿度の高い夜道を1人でトボトボ歩いてるような気持ち。

蛍光灯に照らされたアスファルトを綺麗だなって思うけど、私自身は照らされたくない。

ただひたすらトボトボ歩きたい気持ちなのだ。

さて、こうなるといつ浮上するかな。
落ち込むときはとことん落ち込みたい性分なもので。

#日記 #エッセイ #煙草  


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?