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大規模リニューアルで一番気を付けなきゃいけないことのひとつは、リンク切れである。
aaa.comだったものがaaa/bbb.comになったら、
aaa.comをクリックしても自動でaaa/bbb.comにリダイレクトするようにしなきゃいけないし
念の為aaa.comへリンクしてるあらゆるページに、aaa/bbb.comにリンクするようにしておいたほうが安全だ。

ウィズコロナの今、
国境は閉じ、人と人、人と空間があらゆる分断を始めたこの世界はまるであらゆるところが404ページのような失望感がある。
あったはずのものが消えている、あると思ってたものがその場所にない、いきなりトップページという振り出しに戻される、と言う現象が頻繁に起こっている。

「コロナが終わったら…」という仮定のもと、この状況がすっぱり終わる前提で進められている話も多いけれど、大量の404ページの前では.htaccessに「コロナ終了」って書いたからって一発解決というわけにはいかないように思う。

私たちがオンラインとオフラインの世界をさまよう中で、当分の間は
あったはずの日常がそこにない、頼りにしてたものがなくなってしまう、積み上げてきたものがなくなる、といった404現象があらゆるところで起こっていくんだろう。

一定以上の被リンクがコントロールできないのと同様に、私たち自身が一つひとつのリンク元を潰してくのは、果てのない作業だ。
リンク元だって変わり続けている中で、その修正が与えるインパクトは大きくない場合が多い。
ようは、まず自分がリダイレクトする方が早いってことなんだ。

意外と話題にならないが、サービス提供側だけではなく、受益者側にも一定の変化が求められているはずだ。
これまではフェスに行けば何の努力をしなくても楽しい時間が過ごせたし、レストランに行けば何でも好きなものがどこでも自由に食べられた。
でも、あらゆる事業が劇的に商品やサービスの提供方法を変えようとしている中、限られた制約条件の中でいかにベストな体験を得るかは、私たち個人個人にかかっているんじゃなかろうか。

皮肉ながらこの状況が、業務のIT化やオンラインツールの普及を一段進めた結果、インターネットのインフラ色はもっと強くなった。
(ハンコを押すために会社にいくような話は、10年後には笑い話であってほしい)
そんな中で時代に取り残されるのは、「IT化に乗り遅れた人」よりも「アイディアのない人」や「受け身の人」になるのかもしれない。

自己変革をしよう、リダイレクトしようと、自分に言い聞かせる。
リダイレクトすることで、新しいコンテンツに一新し、新しい類の被リンクを獲得して
これからもネットの旅を楽しむために。

図解でコミュニケーションを変えることをミッションにここ3年くらい活動